糸島市の桜井二見ヶ浦は、「日本の夕陽百選」にも選ばれるほど夕日が美しいことで有名です。
観光誌で見るような夕日の写真を撮りたい
以前から夫婦岩の上に夕日が差し掛かるところを撮りたいと思っていました。観光誌でよく見かける定番の構図です。その構図で撮れるのは、夏至前後の僅かな期間だけ。
夏至当日を逃しても大丈夫。夫婦岩から少し東に寄った位置で撮影すれば、夏至を挟んで約4ヶ月間(5~8月)なら、なんとか撮れます。
天気予報を確認
出かける前に夕方の天気予報を確認。「晴れ・降水確率が低め」なら行ってみます。二見ヶ浦の手前には山があるので、日が落ちる位置の雲や霞の状態は、到着しないと判りません。雲や霞があっても「運が良ければ」ドラマチックな情景になる場合があります。場所を探しているうちに、急に曇ってしまうこともあります。
日没の時刻を確認
夏至の頃の日没は、北部九州の沿岸部だと概ね19時半頃です。でも到着してすぐに撮れるわけではありません。駐車場からの移動や場所選び、カメラの準備等に少し時間が必要です。遅くとも1時間前=18時半頃までには到着したい。
撮りたい位置を探しているうちに、夕日はどんどん下がっていきます。
好みの撮影位置をさがす
桜井二見ヶ浦の夫婦岩は、歩道から、波打ち際から、どこから見ても姿が美しいです。一番見やすい場所は、白い大鳥居の正面より約50m東側から入った見晴らし台のような場所です。この遊歩道から砂の段丘周辺は、写真好きの人に大変人気のある位置で、夏至の日には大混雑します。
もちろん、見晴らし台以外でも、歩道やビーチからも、夫婦岩や大鳥居がきれいに見える位置はたくさんあります。観光客や写真好きの方々それぞれ、譲り合って撮っていらっしゃいます。
※あまり東側に寄り過ぎると、夫婦岩が重なって1つの岩に見えてしまいます。
夕日の写真を撮りに行ってみた
頻繁に行ける所ではないけれど、体調と諸条件とが折り合えば、とにかく行ってみます。私の場合、カメラの準備は撮影モードを合わせる程度。動きやすさ優先なので三脚は使いません。
2017年8月
1回目。西の空に羽毛のような雲が現れ、いい雰囲気の夕景になりそうな気がしたけれど、曇り空に。数日後、2回目の挑戦。…夫婦岩の周りにだけ、太陽を隠すかのような雲が…。
諦めきれず、後日もう一度行ってみました。
3回目で、どうにか撮れました。太陽の上下の雲が光り過ぎてるのが、ちょっと残念。(まだNDフィルターは持ってなくて、夕景モードで撮影。)期待した風景とは、そう簡単には撮れないものですね。
2018年7月
前回から約1年後。再挑戦です。水平線まで晴れていたはずが…。夕日が夫婦岩に差し掛かる位置で、雲が壁のように。
数日後、もう一度行ってみました。買っておいたNDフィルターを忘れるという失態に落ち込みつつ、海岸に降りていきました。この日は湿度が高く、海辺の空気は霞んでいます。もしかしたら、霞がフィルターになるかも?
霞のお陰で陽射しが和らいでいます。日没まであと20分、夫婦岩の上に夕日が降りてきました。
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