念願のミラーレス一眼を購入し、行く先々にカメラを持っていきました。使用後は、ブロワーとクロスでレンズの保護フィルターと本体の埃を取って、バッグに保管していました。
ところが購入後わずか3ヶ月後くらいから、風景を撮ると、画像の同じ位置に小さな黒っぽい丸いものが写るようになったのです。
画像に小さな黒いものが写る
黒い丸の出る位置に木や建物等があれば目立ちませんが、青空だと目立ちます。
青空の風景写真が好きな私にとっては、本当に悩ましい…。
カメラ本体のクリーニングモードを試みても治りませんでした。1個や2個なら画像ソフトで修正すればいいけれど、毎回となると憂鬱です。修理に出そうかと迷っているうちに、諸事立て込んでカメラも放置状態に。結局、写り込みに気づいてから1年以上が過ぎてしまいました。
久々にカメラを手に取り、修理の相談をする前に、まずは現状を確認。本体外側をブラシやクロスで掃除、レンズを外してブロワーで本体内部の埃を飛ばしたあと、どれくらいの異物が写るのか、室内で試し撮りしてみました。
絞り優先(A)、ISO感度100、F22で、白い壁を撮影。
黒い粒がいくつか写っています。意外と少ない?ブロワーで少しは除去できたのかな?
念のため、Photoshopのアンシャープマスク機能で強調してみました。
黒い粒々が多数出現…ショック過ぎです。
修理の前に、確認と相談
取扱説明書をもう一度読み、メーカーのサイトで症状を検索。サポートセンターにも聞いてみると「イメージセンサーかレンズが汚れていると思われる。シミのような黒い丸そのものの原因は主に2つある。」とのこと。
異物侵入の可能性
●レンズ交換時や、カメラの可動部の僅かな隙間から異物が入る
当時はキットレンズ1個のみで、まだレンズ交換したことが無かったので、埃が入るなんて考えもしませんでした(ごく稀に、内側の部品の欠片のこともあるとか)。私の場合、主に砂浜などの埃っぽい屋外で撮っていたので、わずかな隙間から微細な粒子が入る可能性は大いにあります。
カビ発生の可能性
●汚れと湿気と温度があれば、カメラの内部にカビが発生する
私の場合、いつでも持ち出せるようにと、カメラバッグ代わりのポーチに入れたまま棚の充電器の横に置いていました。この保管状態が悪かったのかもしれません。
修理を依頼
イメージセンサーやレンズ、接続部の内側の掃除なんて、自分ではブロワーが精いっぱい。それ以上は怖くてできません。サポートのアドバイスに沿って、修理に出すことにしました。
費用の見積もり
まずは保証の対象となるか、購入した店舗や日付を保証書で確認。
次に、メーカーのサイトにて型番検索を行い、症状に対応する修理内容と費用(概算)を確認。実際の修理では追加費用が発生する場合もあります。
修理の受付方法
修理の受付には、利用者の所在地や状況により、いくつかの方法があります。
- ネットか電話でメーカーに修理申込み(配送業者が専用の梱包資材で引取り/返送)
- 店舗を通して修理申込み(購入した店舗・または近隣の取扱店に持ち込み)
- 自分で修理センターに送付または持ち込み(近くに修理センターがある人)
1.は、一番楽ですが、費用に配送業者の出張費が加算されます。2.は、費用のほかに店舗までの交通費を自腹で。3.は、私は対象外。(※メーカーそれぞれで多少の違いがあると思います)
修理に出してみた
私は「2.店舗を通して修理申込み」を選択。日頃よく利用する大型量販店を通して修理を依頼しました。流れは以下のとおりです。(2016年の私の事例)
費用の概算
サイトで修理費用の概算と受付方法を検索後、電話で店舗に修理の相談。
- 保証について。カメラは購入後1年以上経過。期間内だったとしても、使用上の注意の【使用/保管してはいけない場所】→主に砂浜で使用していたため、保証の対象外。
- 費用について。レンズ・イメージセンサー清掃の料金(3000円)+店舗での受付手数料+消費税。(注・2016年時点)
ただし、イメージセンサーに損傷があれば交換となり、数万円の加算の可能性もあり。
修理受付
店頭にカメラを持参し、修理の受付。日数、費用等の説明(事前に相談した時と概ね同じ)。メーカーの修理センターで現品確認後に、実際の費用が提示される、とのこと。
店舗に預けて数日後、修理センターから修理内容と費用の最終確認があり、修理へ。…最悪イメージセンサー交換かと心配でしたが、センサー清掃だけで済みました。
修理結果
日数は約2~3週間かかると予想していましたが、修理内容が軽いものだったこともあり、意外と早くできました。実質の日数は約10日前後と言えそうです。
- 修理内訳【センサーの清掃】
- 費用【3931円】→メーカー修理3000円+店舗受付手数料640円+税291円(注・2016年)
- 日数【約2週間】→事前の相談から店頭での引取りまで。店舗とメーカー間の配送と修理の日数、引取りの日程調整を含む。
保管方法を改善
失敗を踏まえて、保管方法を改めました。密封の効く小型の樹脂コンテナを用意し、100均の仕切り板・乾燥剤・エアシートを組み合わせて、カメラ専用容器にしました。
それから、カメラ本体を素のまま持ち運ばないよう心掛けるようになりました。軽くて体に合ったカメラバッグを使ったり、カメラを入れるインナーバッグを普段のショルダーバッグにセットしたり。埃を防ぎつつ、自分の動作に合った携行方法を試行錯誤中です。
その後の状況
センサー清掃後、2年経ちました。保管方法や心がけの効果があったのか、今のところ画像に影響するほどのシミの写り込みは出ていません。
しかし完全とは言えません。時々、ゴミ確認の試し撮りをすると、少しですが粒々が写ります。写真に影響が出るほどになれば、またセンサー清掃を依頼することになると思います。
2018年追記・2回目のセンサー清掃
前回のセンサー清掃から2年以上が過ぎ、また黒い写り込みが画像に現れ始めたので、2度目のセンサー清掃に。状況は最初の時と同じなので、今回は直接、店舗の修理コーナーに持込みました。
- 費用【4320円】→4000円(修理費用と手数料の内訳は不明)+税320円
- 日数【約10日】→店頭持込から店頭での引取りまで。店舗と修理センター間の配送と修理の日数、引取りの日程調整を含む。
実際に修理をしたセンターの場所は前回と違うようです。ともあれ、修理日程は前回より早く、実質7日間でした。
今後のメンテナンス
この数年で、各メーカーさんの提案している「メンテナンスサービス」が充実してきています。製品をユーザー登録していれば、有料サービスに入会することで利用可能です。
年会費数千円で、メンテナンス費用や長期保証などが大幅に割引されるのは魅力的。活動量の多いユーザーさんや、仕事で撮影に携わる方には必須なサービスと思われます。
私の現状だと「サービスの会費」と「不測の修理代金」を比べての選択になります。修理に出さずに済むよう、日頃のお手入れが最も大事で現実的かもしれません。
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