ウチの鉢植え河津桜、春は前年より多めに咲いて安堵。花後は新枝の手入れをします。
河津桜の開花時期は2月中旬~3月中旬、早咲きです。鉢植え河津桜の新枝の切り戻しは、4月中旬から5月いっぱいが適期。ソメイヨシノより約1ヶ月早く取り掛かります。
花後の施肥と防虫
花後の3月中旬以降、施肥と防虫をします。ウチで今年使った肥料と薬剤は以下の通り。
- 3月:殺虫剤入り粒状肥料「虫を予防するマグァンプD」
- 4月:液体肥料「ハイポネックス原液」1000倍希釈を2週間おきに2回
- 5月:置き肥「IBのチカラ」
上記に加えて、随時、活力剤とスプレー薬剤を使用。
- 活力剤:「メネデール」100倍希釈
- 薬剤スプレー:「カダンプラスDX」
※ 高温期のハダニ対策には水スプレーと薬剤スプレーを使います。
新枝(新梢)を整理する
桜の花後に伸びる新枝(新梢)は適度に切り戻します。品種や育てる環境(地植え、鉢栽培、サイズ等)により様々な方法があります。盆栽では「芽摘み」と呼ばれています。
花後に新枝が伸び始める
河津桜の花後(概ね3月中旬以降)、花の房の脇や枝の先端から新枝が伸び始めます。
花ガラを除去した花の房は、2週間~1カ月ほどで自然に落下します。
徒長枝
春の新枝(新梢)のうち、切る枝は、新しく長く伸びる徒長枝です。徒長枝は勢いよく長く伸びるので、放置すると株姿が乱れます。適度に切り戻して鉢サイズに合った樹形を保ちます。
ただし出た位置によっては、新たな基本の枝・古枝と更新する枝として、切らずに活かせます。徒長枝につくのは翌年の葉芽で、花芽は翌々年以降につきます。
↑樹形を作るために伸ばした徒長枝。葉芽しかつかないと思っていましたが、思いがけず先端に1つ、花の房がつきました。こういうこともあるんですね。
短果枝
花ガラ切り後に花の房が脱落し、脇にある葉芽が葉を展開し数mm~1cmほど伸びて、短い新枝になります。これを短果枝といい、切らずに残します。
葉が展開して約1ヶ月ほどで、枝の先端や葉の付け根に来年の芽が数個できます。
長い新枝を切る
4月中旬ごろにかけて、長い新枝(徒長枝)の付け根が適度な太さ(約3~5mm)になるまで伸ばします。長さ10~20cmほど、新葉が10枚ほど付いた頃合いです。
新枝の付け根側の葉を2、3枚残して切ります。残す枝が凄く短くなって不安ですが大丈夫。節を2、3カ所残す(=大小の葉が4~6枚程度残る)でも良いと思います。
面倒でも切り口には癒合剤を塗ります。切り口が小さくて塗りにくいですが、楊枝などを使うといいかも。面倒くさがりの私は、切った後の捨てるほうの枝の切り口を使って塗ります。
切った新枝は結構な分量がありました。新枝を生やしたままだと、鉢に合わないサイズに大型化しそうだし、相当消耗しそう。切ったことで見た目もサッパリしました。
2番芽を切る
5月上旬には、切り戻した新枝に残した葉の付け根から、新しい芽(2番芽)が出ます。5月下旬には10~20cmほど伸びてきます。(出ない場合もあるし、出ても数cmで止まることも。)
2番芽の付け根に、葉を1枚残して切ります。葉が枝先寄りに出て、付け根近くに葉が無い時は、付け根に近い節の上で切ります。
小型の株や盆栽なら、最初に出た枝の芽の上側で、2番芽ごと切ってもいいと思います。
2番芽も切ってサッパリ。この状態で夏を越します。
新枝の切り戻しは花芽分化の前に
新枝を切り戻すと、葉の付け根に新しい芽がつきます。ついてすぐの頃の芽は、まだ葉になるか花になるか決まっていません。葉芽か花芽かに変化することを「花芽分化」と言うのだとか。
サクラ類の花芽分化は、品種を問わず6月末~9月と言われています。それに間に合うように、桜の新枝の切り戻し(芽摘み)は6月前半までに済ませます。
夏の害虫から葉を守る
鉢植えの桜は、春の新枝の切り戻し後に残っている葉で夏越しをします。
屋外で雨の当たらない場所、特にベランダは高温で乾燥しがちなのでハダニが発生しやすいです。芋虫系やカメムシにもご注意。
↓エダシャクの仲間の幼虫、ハダニ、カメムシの吸汁痕、羽虫の幼虫の繭の跡。
ウチの害虫対策は、薬剤スプレーや粒剤、水スプレー。無理なくできる方法で夏を乗り切ります。葉が傷んで落ちても、少しは再び芽吹くことがあるので気楽に。
今後も楽観的に試行錯誤
ウチの鉢植え河津桜は中型の9号鉢、「地植えより小さく、盆栽より大きい」という中途半端なサイズ感。苗を購入時の園芸店員さんのアドバイスは、
「花後に長い枝が伸びたとき、切るなら新葉を2、3枚残して切る。切ったところから次の芽が出たら葉を1枚残して切る。枝を増やしたいなら伸ばして良い。ただし翌年は花がつかない。」…ウチのは1房咲きました(笑)。
鉢苗を購入した2020年2月当時のメモや、手持ちの書籍で世話の仕方を復習して、手入れを続けました。今後も“枯れなければOK”と、楽観的に試行錯誤していきます。
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