帯状疱疹の予防接種・1回目を受けてきた

私もアラ還。丈夫ではないので病気にならないよう予防に努めているつもりです。そこそこの節制に加えて、予防接種も活用。10月はインフルエンザ、11月はコロナの5回目接種。今年は帯状疱疹の予防接種も考え中。

帯状疱疹の予防接種を検討する

約35年前、私の母は50代前半で帯状疱疹に罹りました。体の左側~肋骨の下端に沿って20cmほどの赤い発疹と水疱の帯が出現。1ヶ月ほどの療養中、痛みと痒みでとても辛そうでした。

数年前、病院に貼られた案内ポスターに気づいて以降、母と体質が似ている私は帯状疱疹ワクチン接種を考えるようになりました。

接種を受ける気になったのは、「老い」を実感するようになったから。罹らない確率に期待するのも不毛、痛くて辛いと分かっている病気に療養時間と治療費を取られるのは嫌だな、と。

ワクチン価格と入院費用を比べてみる

帯状疱疹ワクチンの価格は高価…。施設によって違いはあるものの、生ワクチンは7000~8000円、不活化ワクチンは20000~25000円×2回。他の予防接種のように気軽には受けられず、先送りにしてきました。

しかし、発症して入院した場合の費用を知って考えが変わりました。入院日数は順調に回復したとしても約10日、費用は3割負担で約10万円前後とのこと。それを思えば、約7000円~約50000円のワクチン費用のほうがマシ(安いとは言えない)。接種後に発症したとしても、症状が軽く済めば有難いし、後遺症を防ぐ効果も期待できるなら、アリかと。

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは、体の片側に強い痛みとともに赤い発疹と水疱が現れる皮膚の病気です。治るには3~4週間ほどかかります。

過日、かかりつけ医院に定期薬を受取りに行った際、気になっていた帯状疱疹予防接種について質問。その時に医師から受けた説明を以下にまとめてみました。

帯状疱疹の原因

帯状疱疹の原因は「水痘-帯状疱疹ヘルペスウイルス」という名前のウイルスです。子供の頃に「水ぼうそう」に罹ったことのある方は数多くいらっしゃると思います。水ぼうそうが治っても、感染したウイルスは消えるのではなく、神経節に潜伏するのだそう。

帯状疱疹ウイルスの潜伏のイメージ

帯状疱疹ウイルスの潜伏のイメージ イラストAC

健康な時は自力の免疫力でウイルスの活動は抑えられるけれど、体力や免疫力が落ちるとウイルスが活発化し、帯状疱疹として発症する、とのこと。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹は体の片側に症状が出ます。最初はチクチク/ピリピリした痛み(人によって様々)から始まり、赤い発疹が出て水ぶくれができる。痛みと発疹は神経の枝分かれに沿って発生し、帯状の見た目に。水ぶくれがカサブタになるころに症状が治まる、という経過をたどります。

療養中の母も、しきりに「チリチリ、ジカジカする。焼け付くようだ。」と言っていたのを覚えています。私の地元では帯状疱疹を「どうまき」と呼び、「どうまきが体を1周巻いたら死ぬ」という迷信もありました。帯状疱疹は体の片側に出るものなので、体を1周巻くことはありません。しかし強い痛みと水疱の赤い帯が拡がっていく様子は迷信を生むほど辛いものです。

後遺症

人によっては神経の痛みが数か月も続く場合があるそうで、これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれ、免疫力の落ちた高齢者に多いとのこと。早期の治療で後遺症を防ぐことが大切です。

帯状疱疹の治療

治療法は、主に3つ。抗ウイルス薬を基本として、鎮痛剤と塗り薬を併用します。

  • 抗ウイルス薬(飲み薬、点滴)
  • 鎮痛剤(飲み薬、神経ブロック注射)
  • 塗り薬

帯状疱疹の予防

帯状疱疹はもちろん、どんな病気に対しても、生活の中で「体力と免疫力を上げる」ことが大切です。十分な睡眠と栄養を摂り、適度な運動で体力を保つと良いと思います。

また「ワクチン接種を受ける」ことも、予防の選択肢のひとつ。子供の頃に水ぼうそうに罹ったことのある人は、「水痘-帯状疱疹ヘルペスウイルス」に対する免疫を得ています。

しかし加齢とともに免疫力が下がり、ストレスや体力低下によって帯状疱疹を発症してしまうことも。予防接種を受けたからといって発症を完全に防げるわけではないけれど、発症した場合でも重症化を防ぐことが期待できます。

ワクチンは2種類、高価なのが悩ましい

2016年に生ワクチン(約7000~8000円)、2020年に不活化ワクチン(約20000~25000円×2回)の接種が始まりました。高価なので怯んでしまいます。

全国的ではないけれど、自治体によっては公費助成があります。残念ながら私の住む地域では助成はありませんでした。

帯状疱疹の予防接種を予約

かかりつけ医によれば、不活化ワクチンの効果は絶大だそうで。予防効果は90%以上、効果の持続期間は10年程度、というデータがあるとか。「絶大」とか言っていいの?…すごいパワーワード。

冒頭で書いた「入院した場合の日数と入院費」と比較、予防接種を受けることを選択。しかも「不活化ワクチン」を選択。コロナ予防接種の2週間後に1回目の接種日を決め、予約しました。

各種記事も、医師も、効果「絶大」と仰るのなら、どうか早期に公費の助成を期待します。

1回目の接種を受けてきた

1回目の予約日が到来、接種を受けてきました。注射も出費も痛かった。

帯状疱疹の予防接種・接種済の証明書類と領収書

私のかかりつけ医院で帯状疱疹の予防接種を受けた人は、まだ少ないとのこと。副反応について、医師からは「私の知る限りでは、多少の筋肉痛だけで済んでいるようです。」

副反応(私の場合)

接種後の待機時間も、帰宅後の数時間も特に変化なし。しかし就寝後、夜半過ぎに悪寒がしたので熱を測ると、37.1度の微熱。夜明けに再び熱を測ると、38度。私は平熱低めなので、この程度でもキツかった。

翌日の日中は37.7~37.9度の熱が続き、ダルさのため終日起き上がれず。上腕も少し腫れて赤くなり、筋肉痛が始まりました。手持ちの市販の解熱鎮痛剤で対処。

翌々日には平熱に戻り、安堵。上腕の筋肉痛は4日目まで、腕の赤みは5日目まで続きました。

接種から6日目にあたる日が、定期薬の処方日なので病院へ。近況の体調とともに接種後の様子を聞かれたので、上記の経過を報告。「個人差のあることとはいえ、熱が出たのはキツかったですね。」とお気遣い頂きました。

2回目の接種予定は、2024年1月。次回の副反応は軽く済むことを期待します。

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