2年ぶりの開花を堪能した今春。咲くたびに、早めの切り戻しのつもりで摘んで部屋に飾りました。1番花が終わった5月の後半からは、夏越しの地味作業が続きます。
施肥と切り戻し
今年のウチの鉢バラは冬に強剪定したため、みんな株丈が低め。今夏は勢いを消耗しないよう、2番花は我慢。枝葉の良い状態を維持して、大きく育ってほしい。
お礼肥
1番花が終わりかけた頃に施肥をしました。これを「お礼肥」というのだとか。春の花は勢いが良く、数多く咲いてくれたし、なるほど “お礼”の気分で肥料を与えたくなります。
与えたのは、開花前にも使った「リッチフラワー花の肥料(※販売終了)」を規定量。
翌週には活力剤ハイポネックス「リキダス」も施しました。
切り戻し、ブラインドの処理
ウチのバラは花茎が短いものが多いので、1番花は花瓶に挿せるギリギリの短さでカット。花後の切り戻しの位置は、採花した位置の、1つか2つ下の5枚葉の上で切ってみました。
1番花の開花前に、数を減らすための摘蕾をした部分から出た芽。そのまま育てると2番花が咲きます。分岐しているのでスプレーになりそう。
今年は2番花は諦めるので、分岐部分のすぐ下の5枚葉の上で切り戻しました。
ときには期待通りにならないこともあります。切り戻した部分から芽が出なかったり。
先に切り戻した部分の、1つ下の葉の付け根から、勢いの良い芽が出ています。その上で再度切り戻しました。
せっかく伸びた花茎でも、蕾が付かずに成長が止まる状態を、「ブラインド」と言うのだとか。「ブラインドの処理」と言うと大変そうな感じがしますが、要は「切り戻す」だけです。
成長の止まった先端から、2つ下の5枚葉の上で切りました。
梅雨前後の手入れ
高温多湿の長雨の季節に心配なのは、病気と虫害。雨のはね返りを防ぐことや、虫害を防ぐ薬剤散布も行います。薬剤は、表示された使用方法や回数を守って散布します。
痛んだ葉や下葉を取る
梅雨入り前には、ウチでは地際の葉を取ります。株元から10~15cmくらいにある葉を除去することで、株元の風通しが良くなり、雨の撥ね返りの影響も防げます。
葉は手で毟って取れます。つられて樹皮まで剥げそうなときは、剪定ばさみで托葉を残して切っています。残った托葉は自然に取れます。
この作業、面倒くさそう、と思われるかもしれません。でも、後の世話が楽になります。実際、今年の鉢バラには黒星病はあまり出ませんでした。根元の葉が無ければ、水の撥ね返りが原因の黒星病は発生しにくいです。
ウチの場合、夏に出る黒星病は、部分的に弱って黄変した葉・虫食い傷やトゲで傷ついた葉・強風で捩れた葉に発症することが多いです。
追肥
1番花の終わり頃に「お礼肥」を与えた後は、2週間ごとに薄めた液肥を与えました。
今年はハイポネックスの液肥を使うことに。160mlの小瓶で売っていたので収納もラク。液の色は水色、臭いも無く、希釈も分かりやすいです。
夏の摘蕾、ピンチ
1番花を切った後からは、2番花が咲きます。普通に咲かせて楽しんだあとは切り戻します。ウチでも2番花は見たいけど、株の成長を優先させたい。
今年の2番花、3番花は我慢。今夏は蕾を見たら摘蕾。ピンチもしました。
シュートの手入れ
花後の初夏の頃になると、太くて勢いの良い新芽が出ることがあります。これは「シュート」と呼ばれ、凄く成長が早いです。株の根元から出るものは「ベーサルシュート」、茎の低い位置から出るものは「サイドシュート」と言うそうです。
丈を伸ばしたいシュートは、支柱にまっすぐ固定します。先端が箒のようになりがちな品種は30~40cmくらい伸びたところでピンチ、折れ防止に支柱を添えます。
ウチのセプタードアイルとラレーヌビクトリアにもサイドシュートが出現。まだ柔らかいし、長く伸ばしたかったので、支柱を添えました。防虫も大切、シュートにはスプレー剤を散布。
このような「サイドシュート」は、毎年どれかの株で発生していたのですが、「ベーサルシュート」はまだ見たことがありませんでした。
祝!初ベーサルシュート
バラを育て始めて4年目にして、初めてのベーサルシュートが発生!うれしい!でも、どのように扱えばいいのかな?恐る恐るの世話が続きます。
つるハルガスミ
4月中旬、株元に真っ赤なアスパラ?かと思ったらベーサルシュートでした。大事に長く伸ばそうと支柱に留める際、私の不注意で先端を折ってしまった(涙)。
私が折ってしまった所から新たな芽を出し、驚異的な成長で、2カ月で2mを超えました。専用の花台を拵え、まっすぐ固定したけど、支柱の長さが全然足りてない。
ピンクパンサー挿し木苗
未だに細身で心配していたピンクパンサー挿し木苗。7月中旬、マルチングの切り目から真っ赤なベーサルシュートが出現!嬉しくて泣きそう。40cmくらい伸びたところでピンチしました。
葉焼けで痛んだ葉も除去してすっきり。暑さに負けずガッチリ育っています。来年が楽しみ。
梅雨明け後は水やりと防虫で夏を乗り切る
梅雨が明けると、高温のためか切り戻しからの芽も出にくいし、枝もあまり伸びなくなります。これが夏の休眠状態のようです。
盛夏の間は施肥は止め、水やりと害虫予防で夏を乗り切ります。鉢バラの水やりは、真夏は朝夕の2回できると良いように思います。
鉢バラは水切れに注意
ウチの鉢バラは屋根無しの屋外土間に置いているので、夏の直射日光がキツい環境。出来ることなら、ウチも朝夕2回水やりしたい。とはいえ諸事都合で、実際に水やりができるのは朝1回。
実は、所用で水やりが出来なかった日がありまして。晴天で酷暑の予報ながら、午後からは曇りになるからと油断していました。あわや水切れ、パシュミナの葉が傷んでしまった。
鉢サイズは6号と小さく、マルチングは網状シートだけ。これでは保水は難しい。日射で鉢土も高温になってしまった様子、新芽はどうにか無事だったけれど根は傷んだかもしれない。
鉢栽培では、炎天下での水切れは致命的。下手をすれば本当に1日で萎れてしまいます。
夏剪定に備える
夏も終わりに近づき朝夕の暑さは和らいできました。水切れの怖さを実感し、以後は水遣り忘れをしないよう留意。ピンポイントの防虫対策をしながら、8月末~9月初めの夏剪定に備えます。
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