1月中旬に冬剪定、2月末に芽出し肥。そして3月初め、鉢バラ達が一斉に芽吹きを開始。寒々としていた庭先に、少しずつ緑が増えてきました。
一斉に芽吹き始めた鉢バラ
昨年の枝を少ししか残せなかったウチのバラ達。芽吹きで頼りにできるのは、株元と、一昨年~4年前の古い枝です。芽が出る部分が少ないので心配でした。
アブラハムダービー元株
昨年の虫害と栄養不足で、新枝を1本も残せなかった元株。古枝だけで春を迎えました。
数は少なめですが、しっかり芽吹いてきました。嬉しくて泣きそう。
ラレーヌビクトリア
昨年はチュウレンジハバチの標的にされ、パックリ割れ続出で悲惨な状態に。残せた新枝は僅か1本でした。それでも清々しく芽吹き、株元からも新芽が出てきました。
今年は手厚く防虫対策をしたいけれど、ウチのラレーヌビクトリアには2年連続で「根から吸わせる薬剤」の薬害が出たので、方法を変えなければ。防虫ネットを巻くのは見た目に残念だし…悩ましいところです。
パシュミナ挿し木苗
ウチのパシュミナは挿し木苗で6株。節という節から、めきめき芽吹いてきました。
去年までは摘蕾で我慢させてきたので、今年は存分に咲かせたい。
ピンクパンサー挿し木苗
冬季のピンクパンサーは枝が赤くなって綺麗。新芽も鮮やかな赤い色をしています。成長するにつれ深い緑色に変化していく様子はとても美しいです。
枝はまだまだ細身の弱々しい姿。今年はガッチリした強い新枝を育てたい。
芽吹いたら必要に応じて「芽かき」をする
せっかく芽吹いたのだから、新芽は全部育ってほしい。芽かきをしなくても枯れないし、それなりに育ちます。でも、そのままだと、数多くの芽で栄養の取り合いに。また、新枝が混みあい過ぎると風通しが悪くなり、病気の遠因になることも。
見るからに芽が混み合っていたら「芽かき」をします。この作業は春の芽吹きの時によく行いますが、初夏以降に出る芽に行うこともあります。
芽かきをするタイミング
芽かきをするタイミングは、新芽が3~5cmくらい伸びてからでいいと思います。それくらい伸びれば、芽の勢いや伸びる向きの区別がつきやすいです。
枝の分岐部分から多数の芽が出ているとき
枝が分岐するところには、芽が出る部分が多いので、古枝の付け根をぐるりと取り巻くように出ることもあります。
この株も虫害で新枝を全部除去。必死に古枝から新芽を出しているのかも。小さくて方向が被っている芽を摘み取り、大きくて別々の方向を向いている芽を残しました。
1か所から複数の芽が出ているとき
葉の付け根だった部分には、1箇所に3個の芽のモトがあります。大抵は真ん中の主芽が出ますが、副芽も一緒に出ることもあります。
枝を増やすのならそのまま伸ばしてもいいかもしれません。けれど、くっつき過ぎなら、小さいほうを除去します。
芽は余分を残しておく
それから、芽かきのやり過ぎは禁物。余分を残しておきましょう。「芽の数が減り過ぎる=花の数が減る・光合成をする葉が減る」ことになるので、「よほど混み合っている場合に芽かきする」くらいでいいと思います。
新芽は取れやすいので注意
新芽は繊細で、不意にポロッと取れたりします。原因は、作業中にうっかり当たったはずみや、雑菌や害虫で弱ったり、強風で折れたり、と様々です。
実際に私の不注意で取れてしまった芽の跡がこちら ↓ 芽かきをして、残したほうの新芽が…。
枝先の芽が取れてしまったら、次の芽の上で切り戻して、癒合剤を塗っておきます。次の芽が育ってくれていて良かった…。
内側に混む向きなら、単独の芽でも取る
普通に1個で出た芽でも、内側に混み合う方向を向いていたら取ります。そのままだと、伸びた新枝同士が絡んで風通しが悪くなったり、手入れがしづらくなることがあります。
芽かきのあとは薬剤で害虫予防
虫たちは柔らかい新芽や新枝を狙っています。去年のハバチ被害の惨状を思えば、ここは割り切って薬剤を使って虫害を予防。
スプレー散布するもの、根から吸収させるもの、種類は豊富。今年は強めの薬剤スプレーも追加。手袋、マスク、眼鏡・ゴーグル、長袖の服などで目や肌を保護して、取説をよく読んで作業します。
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