3月初めにはウチの鉢バラ達も一斉に芽吹きを開始。芽かきをして新芽を少し整理した後は、開花に備えた手入れをします。
追肥
2月末に芽出し肥を施し、さらに約1カ月後の3月末、開花に備えた追肥をしました。
開花前の追肥に適した肥料
肥料として重要な元素は、以下の三要素です。
- 窒素(N):葉や茎の成長を促す
- リン酸(P):花つきや実つきをよくする
- カリ(K):根張りをよくする
開花前なら、リン酸が効かせてある肥料がいいと思います。店頭にも、眩暈がしそうなくらい様々な種類が揃っています。規定量を守れば、各自の好みで良いかと。
今回、追肥に使った肥料は、アースガーデン「リッチフラワー花の肥料(追記 ※ 販売終了)」。前年に買ったものですが、使うタイミングを逸して未開封のまま持ち越していました。化成肥料は湿気等での変質が無ければ使用期限はないとのことなので、無駄にせず使うことにしました。
表示された肥料分の割合を参考に
追肥で使った肥料の元素(N-P-K-Fe)の割合は、3:4:3:10。肥料の3要素は概ね均等な割合でリン酸がやや多め。それに鉄分を気前よく配合、という感じ。
花はもちろん株全体にも良さそう。そして鉄イオンは、メネデール等の活力剤に使われる成分です。この「肥料に鉄イオン入り」という点が気になって買ったような記憶が。
追肥は株元から離れたところに
肥料焼けしないよう、固体の肥料は株元から離れたところに施します。液肥の場合は、散水後に規定量に希釈して与えます。
鉢植えに追肥する時は、植木鉢のフチ寄りに施すと良いと思います。粉状なら少し土をかけて。粒状ならパラパラと撒くだけ。大きめのタブレット状なら置くだけです。
蕾がついたら追肥はストップ
春の開花前の追肥は、3月~4月初め頃に、1~2回施します。蕾が上がってきたら止めます。肥料が多すぎると、かえって蕾がうまく育たないことがあります。
1番花が終わる頃に追肥を再開します。1番花の後の追肥を「お礼肥」と呼ぶのだとか。
出開き摘み
新芽が育っていくなかで、ちょっと弱そうな、伸びるのを止めたような新葉があります。葉が2、3枚くらいしかなく、芯に次の芽がありません。このような新葉は「出開き」と呼ばれます。
出開きは付け根から摘む
出開きは残しておいても問題無いです。光合成もしてくれますし。でも殆ど成長しないし、株の内側の風通しが悪くなるので除去します。
新芽の芽かきのように、出開きも付け根から摘みます。早いうちに摘むと簡単に取れます。
出開きを残すとどうなるか
いくつかの出開きを放っておいてみました。少しだけ枝が伸びることもありますが、芯の芽が枯れて、成長が止まりました。
枝が伸びたものは、5枚葉を残して切り戻し。伸びないままのものは付け根から除去します。
摘蕾は状況しだい
4月に入ると一斉に蕾が上がってきます。春の株には勢いがあるし、育った蕾は好きに咲かせたい。園芸系のメディアにも、摘蕾は夏の作業として書いてあることが多いです。
春の摘蕾で気に掛けるのは、以下の2点くらいで良いようです。
- HTの側蕾を取る(主蕾を大きく咲かせるため)
- FLの中心蕾を取る(房咲きを均一に咲かせるため)
摘む場合は、蕾の大きさが豆粒くらいの時にします。
樹勢が弱い株の場合、株自身が弱った蕾を落とすことがあります。その時は株の選択に任せて。気になる時は、状態の良い蕾を残して、弱めの蕾は摘み取ります。
蕾を摘むのは勿体ない気がしますが、摘んだ蕾の下の葉の付け根から、すぐに次の芽が出てきます。四季咲きなら、この芽に次の蕾がつきます。
ウチの鉢バラの摘蕾
まだ本調子とは言い難いウチのバラ達。消耗し過ぎないよう、少し摘蕾しました。
ピンクパンサー挿し木苗
ウチのHTはピンクパンサー、3年目の挿し木苗が2株。側蕾を出せるほどの余力はまだ無し。
新枝それぞれに1つずつ蕾が付いたのは嬉しいけど、大きい蕾を残して、あとは摘みました。
パシュミナ挿し木苗
FLらしく房状に蕾が付いています。せっかくなので、房咲きを均一にする摘蕾を試します。そのままのもの。房の中心の蕾を取ったもの、側蕾を取ったもの。
↓ 10日後の咲き具合はこんな感じ。
イングリッシュローズ挿し木苗
イングリッシュローズは春の摘蕾はしなくて良いそうです。とはいえウチの挿し木苗(アブラハムダービー、セプタードアイル)は樹勢が今一つなので、蕾の数を減らします。
一つの花が大きくなるよう、側蕾を取ったり。ピンチを兼ねて、5枚葉の上で摘んだり。
あとは開花を待つばかり。出来るだけの事はしてみました。開花が待ち遠しいです。
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