3株とも花後に株丈が良く伸び、根鉢も窮屈そうな5月末。鉢増しをしたいけど、先に大発生したハダニを除去しなければ。とはいえハダニの除去は手間が掛かります。
今回は割り切って、ハダニ被害で痛んだ葉を除去(自己責任)。その翌週に鉢増しをしました。葉の数が減るので、水の吸い上げが悪くなる可能性があります。…大丈夫かな?
水はけを良くした用土で鉢増し(ウチの場合)
水の吸い上げが鈍くなると、鉢の中の水抜けが悪くなり、根腐れするかもしれない。根腐れ予防になればと、バラ用培養土に、水はけが良くなりそうな資材を追加してみました。
資材と道具を準備
今回の鉢増し用に準備した資材と道具は以下の通り。
- 植木鉢(8号鉢)
- 用土(バラ用培養土、ココチップ角切大粒、赤玉土中粒)
- 添加資材(珪酸塩白土)
- 緩効性肥料
- 鉢底石
- 土留め・マルチング資材(ココファイバー、網状シート)
- 活力剤
- 手袋、大型ビニール袋
- 道具類(土入れ、再利用のスプーンと割り箸、ジョウロ)
基本のバラ用培養土に、保水と水はけに優れたココチップと赤玉土中粒を追加。量は、それぞれ約1リットルずつ。珪酸塩白土と緩効性肥料も混合しました。
※「水はけが良い」ということは、「水切れしやすい」ということでもあります。相反することのバランスが悩ましい。毎日の水遣りを忘れず、特に夏季は水切れさせないよう注意が必要です。
スムースベルベットの鉢増し
5月末、ハダニに吸汁されて半枯れになった葉を除去。
株は新芽だけを残した残念な姿に。
鉢サイズは、スリット鉢6号(ロング)から8号菊鉢へ。鉢底は平らで、水穴が多く排水が良いです。鉢底の足部分は低めなので、床から土の底に空間を作るために鉢底石を使いました。
鉢底石と用土が混じらないよう、土留めを兼ねて「網状シート」を鉢底石の上に敷きました。網状シートの上に、混合した用土を少量入れます。
8号鉢に、6号鉢の株を仮置きし、根鉢の土面が鉢フチから3cmくらい下になるよう、鉢底の土を増減。鉢底の土の高さが定まったら、元の鉢から株を抜きます。
前年末の植え付け時に土留めに使ったココファイバーは、根鉢から除去。ココファイバーは自然素材なので付いたままでも良いけれど、冬の植替え時に、根と絡まって根捌きが面倒になりそうなので、無理なく取れた分だけ除去しました。
根鉢を8号鉢に据え、スキマに用土を入れていきます。用土を入れたら、マルチング。網状シートとココファイバーを使いました。
鉢底から出る水が透明になるまで、水遣り。そのあとに、規定量に希釈した活力剤を与えました。
これで、1鉢目の鉢増し完了。
パパメイアンの鉢増し
パパメイアンも、ハダニ被害で痛んだ葉を除去。株は先端の葉と新芽だけを残した残念な姿に。
鉢サイズは、スリット鉢6号(ロング)からリッチェル8号鉢へ。鉢底は半球状、鉢底の足は高めで床から土の底まで空間があり、水穴が放射状で水抜け抜群。なので鉢底石は不要です。
鉢底に土留めの網状シートを敷き、混合した用土を少量入れます。
1鉢目と同様に、根鉢の土面が鉢フチから3cmくらい下になるよう、鉢底の土を増減。鉢底の土の高さが定まったら、元の鉢から株を抜きます。前出のスムースベルベットと同じ理由で、根鉢の底のココファイバーを除去。根鉢を鉢に据え、スキマに用土を入れていきます。
用土を入れたら、1鉢目と同様にマルチング。水遣り後、規定量に希釈した活力剤。
これで、2鉢目の鉢増し完了。
ブルームーン新苗の鉢増し
ブルームーン新苗のハダニ被害は軽微のため、葉はそのままで鉢増し出来ました。
鉢サイズは、スリット鉢5号(ロング)からダイソー8号鉢へ。鉢底の中央は網目状で水抜けは良さそう。けれど、鉢底の足部分は幅広で高さもあるのに、水抜き穴が小さいです。足部分に鉢底石を詰め、網目部分にも鉢底石を1段敷いて、排水が良くなることを期待。
鉢底石の上に、土留めを兼ねて網状シートを敷き、混合した用土を少量入れます。
8号鉢に新苗の5号鉢を仮置きし、根鉢の高さが定まったら、先の2株と同様の手順で用土を足し、マルチング、水遣り、活力剤。
これで、3鉢の鉢増し完了。
鉢増しから6週間後の様子
鉢増し後、順調に新葉が芽吹いて安堵。4週間後には、3株とも新葉が繁りほぼ元通りになりました。鉢増しの効果か、枝もそれぞれ20cm以上も伸びて頼もしい限りです。
しかし梅雨明け後の猛暑で、すごい勢いでハダニが大発生。
鉢増しから6週間後の7月。スムースベルベットは割と大丈夫でしたが、パパメイアンは新葉の半分以上を再び失って残念。ブルームーンも新葉の3分の1を失いました。
霧吹きや薬剤スプレーで対処していますが、追い付かず。せめて枯れずにいてくれたら。
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