鉢バラの夏剪定2023四季咲きバラ3種・秋の開花を期待

ウチに今あるバラは3種、迎えて1~1年半の若い株、四季咲きです。HTが2種3鉢、クライミングローズが1種3鉢。幸い今季は病害虫の被害がなく、株の成長もまずまずです。

春先の開花は遅れたけど良い花が咲きました。花後の樹勢も良好、夏越しも順調。せっかく四季咲き品種だし、そろそろ秋の開花も楽しみたい。

夏剪定の時期

秋の開花に適した気温は春のような20~25度くらい。西日本~九州の秋だと、10月後半~11月前半ごろの気候が秋の開花に良さそうです。

切り戻した枝から新芽が出て開花まで概ね50日くらい。逆算すると、8月末~9月中旬が、西日本での夏剪定の適期と言えそうです。

ただ、年々進む高温化の傾向、ここ数年の夏の猛暑を考えると、もう1~2週遅くしても良いのでは、とも思います。

夏剪定の頃の肥料と薬剤

梅雨明け以降の高温期は、バラ株は夏休眠中、肥料もお休み。高温期が過ぎ、秋の気配のころに肥料を再開すると無理がないと思います。

病害虫に対する薬剤は、予防/発生に合わせて都度の判断で施します。

肥料

夏剪定の頃の施肥の時期は「剪定の前が良い」という記事をよく見かけます。とはいえ厳密なことは無く、夏剪定の後でも大丈夫。ウチは剪定した日に施します。

肥料は有機でも化成でもOK、使い慣れたもので。花付きを良くするリンサン(P)多めのものがおすすめ。8月中など早めに夏剪定するときの施肥では、暑さでの肥料やけが心配かと思います。その場合、量や濃度を控えめにするか、施肥の時期を遅らせます。

活力剤は随時お役立ち。弱った株の回復や芽吹きのために、規定量に希釈して施します。

薬剤

夏から秋は、まだまだ病害虫の活動期。効果の持続が期待できる薬剤がよさそうです。粒剤・スプレー剤など、状況に合った形態のものを、規定量を守って施します。

ウチの四季咲きバラの夏剪定(2023)

ここ数年の猛暑を考えると、夏剪定は9月以降が良さそう。しかし今年の9月は諸事都合で立て込みそう。猛暑の影響が心配だけど、ウチの夏剪定は8月中に済ませることにしました。

道具と資材

今回用意した道具と資材は以下の通り。

  • 手袋
  • 剪定ばさみ
  • 古新聞(1日分)
  • マジック
  • ゴミ袋
  • 虫を予防するマグァンプ(殺虫成分入り緩効性肥料)
  • ジョウロ/散水(鉢土に粒剤を撒いた場合、作業の最後に水やりをする)

今季の夏剪定時、私は「緩効性肥料+殺虫成分」という便利な粒状薬剤を使いました。匂いもなく散布も楽々。長時間の作業が難しい残暑期にとても助かりました。幸い今夏は病気が出なかったので、スプレー剤は使いませんでした。

剪定ばさみと新聞紙と肥料

剪定で出た枝は、トゲが突き通らないように数枚重ねた新聞紙で包み、マジックで「バラ枝トゲ注意」と書いておきます。捨てる際は地域のゴミルールに従います。

いつもなら、作業終わりの散水後に活力剤を施すのですが、今回は使いませんでした。猛暑ながら株の状態は良好、十分な水遣りを忘れなければ良いかと。活力剤は暑さが一段落しそうな9月中旬に与えます。

ブルームーンの夏剪定

ウチのブルームーンは2株。元株は早春の肥料不足で成長は緩やか。挿木苗は鉢上げ時に根が脱落するも再生して成長中。2株とも樹勢が良くなり、枝が不揃いになってきました。

ブルームーン元株

今春に1輪咲かせた後は、2番花にあたる蕾は全部ピンチ。そのまま夏休眠、株丈約50cmで安定。夏になり約60cmのサイドシュートが発生し、姿がアンバランスに。せっかく四季咲きなのだし、複数の花枝が揃って伸びて、秋に咲いてくれたら嬉しい。それを期待して剪定しました。

伸び過ぎたシュートは先端が箒状になりそうな気配。付け根から2節残してバッサリ剪定。

ブルームーンの夏剪定

反対側の2番花にあたる枝からも3番花にあたる新芽が。こちらは5枚葉を2枚残して剪定。

他の枝は、1、2節と浅めに剪定。葉の向きを見て、交差が起こらない位置で切りました。

ブルームーンの夏剪定

広がり過ぎないよう、部分的に内芽で切っています。大まかに全体の高さが揃った感じ。

ブルームーン挿木苗(整枝を少し)

まだ小さい挿木苗なら、摘蕾だけで剪定は不要です。しかしウチのブルームーン挿木苗、細身ながら蕾を5個もつける勢い。摘蕾の度に出る新芽は予期せぬ向きに。株丈は約50cm。

摘蕾後の枝に、新芽が2つ。小さい芽を切り、勢いがある芽を残しました。この芽が今後の主な枝になることを期待。

ブルームーン挿木苗の枝を整える

更に、先端のスプレーになりかけた枝を剪定し、少しコンパクトに。勢い次第ではもう1回切り戻すことになりそうです。

パパメイアンの夏剪定

ウチのパパメイアン、早春の肥料不足を花後のお礼肥で補ったのか、2本出たサイドシュートは約100cmと150cm。全高で約200cm…ベランダの鉢植えでこれはキツイ。

剪定前のパパメイアン

小柄な私にはとても手に負えない、もったいないけどバッサリ剪定。それぞれ分岐部分から30cmほど残して切りました。

剪定後のパパメイアン

約3週間後、切った位置から早々と新芽と蕾が。剪定する時期が早すぎたかも?摘蕾ピンチで新芽の勢いを落ち着かせます。

他の枝は先端の1節、出開きの小枝は根本から切りました。株元からのベーサルシュートを期待していたけれど、今年は出てくれそうにありません。

スムースベルベットの夏剪定

ウチのスムースベルベットは3株。元株は株丈約120cmで落ち着き、挿木苗は2株とも約200cmに急成長。3株とも葉の痛みもなく安定しています。

スムースベルベット元株

スムースベルベットは「ツルバラ」ですが、ウチの元株はまだツルらしい長いシュートを出したことがありません。切り戻せば新枝に花がつく四季咲き性を活かし、株丈低めで楽しんできました。

今春の花後、新枝は約60cm×2本。それ以外の枝は、花後に切り戻した状態のまま夏休眠に。6~8月の間は新芽を出さず。春に13個も開花したのでお疲れなのか、爆睡の様子。

どの枝も、向かって左寄りに伸びています。長い新枝2本は20cmほどに切り戻し。

スムースベルベットの夏剪定

他の枝は交差なく左側に伸びるように、5枚葉が左側に出ている部分で切りました。

スムースベルベット挿木苗2株(剪定無し)

まだ挿し穂だったころの株丈は10cm。それぞれ3回の摘蕾を経つつ、ひたすら伸びまくり。

約5か月後、挿木Aは190cm。

スムースベルベット挿木苗A

挿木Bは180cmに。先端に蕾がついて、ようやく伸長がストップ。

スムースベルベット挿木苗B

ツルバラ=クライミングローズは巨大生物なのだと理解しました。

この2株は剪定しません。来季はこの長さを活かして誘引してみたい。枝が硬くオベリスク等の曲線的な誘引は無理なので、水平に誘引しようと考えています。

秋の開花に期待

今あるウチのバラ3種、どれも迎えたきっかけは衝動買い。うっかり大型種、ベランダで楽しむには工夫が必要と、剪定の度に実感しています。3種とも四季咲きなので、ウチなりの夏剪定で秋の開花を楽しもうと思います。

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