ブルームーンの新苗を鉢に植え付ける

観光地や施設などのイベント再開も増えてきた2022年の春。5月はバラの開花期、とある庭園に立ち寄ると、ちょうどブルームーンが満開に。あまりの見事さに暫く見入ってしまいました。

後日、とあるバラ苗即売会に立ち寄り。ウチに置き場所は無し、と気持ちにブレーキしつつ見学。すると550円コーナーにブルームーンの新苗が。過日見たブルームーンの美しさを思い出し、ついうっかり1株お買い上げ。これで、ベランダの鉢スペースは満員に。

バラの新苗の植え付け方法

新苗とは、前年の秋~冬に接ぎ木されてから約半年の若い苗のことです。株が若くて小柄なので、価格は手頃。ただ、本格的に開花できるほどに成長するには時間が掛かります。

春の新苗を植え付ける時のポイントは、

  • 根鉢を保って植え付ける
  • 接ぎ口のテープは取らない
  • 新苗の枝には支柱を添える

根鉢は崩さずに植え付けます。根鉢が崩れて根が傷むと、水の吸い上げが弱ったり、傷んだ部分から雑菌が入るなど、調子を崩しやすくなります。

新苗の若い枝は、台木との接合部分が折れやすいです。接ぎ口のテープは、半年以上は巻いたままにします。枝が折れるのを防ぐため、支柱を添えたほうが良いです。

購入したバラの新苗を植え付ける(ウチの場合)

2022年5月2週目、ブルームーンの新苗を植木鉢に植え付けました。

購入した新苗は、4号のビニールポットに仮植えされたもの。花ガラと傷んだ葉は、持ち帰り後に除去しておきました。

植木鉢に植え付ける準備

一般的には、4号ポットの新苗を植え付ける鉢は、6号~8号が良いと思います。

私が購入した苗は、スリット鉢5号(ロング)に植えて様子を見ることにしました。傷んでいた葉を除去したことで、葉の数が減ってしまった。この状態だと水の吸い上げが弱そうなので、根腐れしないようにと思ってのことです。

ブルームーンの新苗を鉢に植え付け

用意した道具や資材は、以下の通り。

  • 手袋
  • 大型ビニール袋
  • 道具類(土入れ、再利用のスプーンと割り箸、ジョウロ)
  • 植木鉢(スリット5号鉢ロング)
  • 用土(バラ用培養土)
  • 元肥(緩効性肥料/無くてもよい)
  • 添加資材(珪酸塩白土)
  • 土留め・マルチング資材(ココファイバー、網状シート)
  • 防虫薬剤、活力剤
  • 支柱(※ 買い忘れた)

鉢底に土留めと少量の土

土留めは、ココファイバーを薄く網状に伸ばしたものを使用(水切りネットも便利です)。

ココファイバーで鉢底に土留め

植え付けにはスリット5号鉢(ロング)を使用。用土はバラ用培養土を配合そのまま使用。鉢が小型のため、少量で済みました。

鉢底に少量の培養土を入れ、根腐れ防止の添加資材を小さじ1杯くらい混合。使った用土が少量だったため、今回は元肥を使わず。(約2週間後に液肥を与えました。)

苗を仮置き

ポット苗を植木鉢に入れてみて、根鉢の鉢面が、鉢の内側の段と揃うか確認。

ポットのバラ苗を仮置き

低い時は、苗を外して用土を追加。

苗を据えて、用土を追加

根鉢を崩さないように、ポットから苗をはずします。株を指で挟み、掌で支えながら逆さにすると抜けやすいです。私のように手が小さい人は、横に寝かせて抜くと良いでしょう。

株が抜けたら、根鉢が崩れないように気を付けつつ、植木鉢に据えます。

バラ苗の根鉢を据えつけ

スキマに用土を追加。割りばしなどを使い、用土が偏らないようにします。

防虫薬剤を散布、マルチング

害虫の活動期なので、防虫対策をします。用土を入れたら、鉢面に規定量の“根から吸わせる防虫薬剤”を散布。その上にマルチング資材を敷きます。

薬剤散布とマルチング

ウチでは、網状シートとココファイバーを使いました。

ここまで作業して、支柱を買い忘れていたことに気付きガックリ。苗は自立できているので、まあいいか。支柱は後日買いました。

水やり

マルチングが出来たら、鉢底から出る水が透明になるまで、水遣りします。そのあとに、規定量に希釈した活力剤を与えました。支柱を忘れる失敗しつつも、どうにか植え付け完了。

軽めの剪定

植え付け後、良い芽の芽吹きを促すため、軽めの剪定をしました。房状の蕾と弱い枝の除去を兼ねて切り戻し、株丈40cmくらいにしました。

(※ 先に軽い剪定を済ませてから、植え付けをするのも良いです。)

植え付けから約1カ月後

さっそくベーサルシュートが出現し、植え付け当時とは見違える姿になりました。

バラ新苗植え付け後の成長

添えた支柱の長さを超えるほどの急成長ぶりです。こんなに樹勢が良いなら、最初から6~8号鉢に植え付けたほうが良かったかも。近いうちに鉢増しします。

ベーサルシュートは、今のところ2本出現。30cmほど伸びたところでピンチ。ピンチした箇所と、その下の葉の脇から更に芽を出して、スプレー状になりかけています。摘蕾を続け、夏を越したころに、深めに切り戻す予定です。

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