今度の集合住宅、ベランダの鉢が置けるスペースは約140cm×180cm。以前の家から持ち込んだ桜の鉢植え2個で、鉢スペースの4/1を占領。桜の世話は日々の癒しになりました。
園芸コーナーのバラ苗に気もそぞろ
諸事落ち着いた2021年末。消耗品の買い出しでホームセンターをハシゴするとき、園芸コーナーで“目の保養”するのがルーティーン。
とある買物ハシゴ中、1店目のバラコーナーに「トゲ無しの香るバラ」の大苗が。2店目には「トゲ多めの香るバラ」の大苗が。どちらも価格は980円と手頃。
恐る々々、夫にお伺いを立てると「はよ買わんと売り切れるよ。」やっぱりバラも好き。晴れて2品種お迎え決定、ベランダが更に狭くなりました。
購入した大苗を植え付け
2021年12月末、2品種(スムースベルベット、パパメイアン)2鉢の植え付けをしました。
購入した大苗は、4号の仮植えポットに植付けられたもの。水を与えれば暫くは持ちます。とはいえ時間が経つと弱るので、早めに植木鉢に植え付けます。
(※ 冬季の大苗で、6~8号ほどの大きめの鉢に植付けられたものなら、春の花を見るまで買った時の鉢のままでも大丈夫です。花後に状態を見て、8~10号鉢に鉢増しするといいと思います。)
植木鉢に植え付ける準備
4号仮ポット大苗の植え付け用に、スリット鉢6号(ロング)を用意しました。とりあえず2サイズ大きい鉢に植付け、その後の鉢増しは花後の状況を見て判断します。
(状況によっては、7~8号鉢など、最初から大きめの鉢でも良いと思います。)
ほかに用意した道具や資材は、以下の通り。
- 手袋
- 大型ビニール袋
- 道具類(土入れ、計量スプーン、再利用のスプーンと割り箸、ジョウロ)
- 植木鉢(スリット6号鉢ロング)
- 用土(バラ用培養土、赤玉土中粒)
- 添加資材(珪酸塩白土、有機石灰)
- 土留め・マルチング資材(ココファイバー、網状シート)
- 活力剤
今回の植え付けは2鉢、用土の必要量は少なめ。バラ用培養土を配合そのまま使用しました。水捌けは良くしたいので、鉢底に赤玉中粒を少し混合。添加資材も、おまじない程度に混合。
植え付け
仮ポットの苗は、根鉢は保ったまま植え付けます。根を整理された状態で仮ポットに植えられているので、根が弱いのです。
根詰まり気味な時は、根鉢を崩し過ぎない程度に、少しほぐして植え付けます。ほぐすと根が切れそうなら、何もせず、そのままの状態で植え付けます。
根が少ない時は、土がホロホロ取れて根鉢がほぐれることがあります。取れたものは仕方がないので、ほぐれたまま植え付けます。
鉢底に土留めと、用土を少し
以前は水切りネットを切って作った土留めを敷いていましたが、今回は作るのを忘れてた。そこで、ココファイバーを薄く網状に伸ばして代用してみました。割と大丈夫かも?
鉢底に少量の培養土を入れ、赤玉土中粒と添加資材を少し入れて、混ぜました。
苗を仮置き
仮ポットの苗を植木鉢に入れてみて、根鉢の鉢面が、鉢の内側の段と揃うか確認。
低い時は、苗を外して用土を足します。
用土を追加
鉢面の高さが鉢の内側の段と揃ったら、スキマに用土を足していきます。
割りばしなどを使い、用土が偏らないようにします。
マルチング
用土を入れたら、鉢面にマルチング資材を敷きます。
ウチでは、網状シートとココファイバーを使いました。
水やり
マルチングまで出来たら、水遣り。鉢底から出る水が透明になるまで、たっぷり掛けます。そのあとに、規定量に希釈した活力剤を与えます。これで、植え付け完了。
翌春、2品種とも無事開花
2022年4月末、2品種とも無事開花。ひさしぶりのバラ育ては楽しいものでした。
トゲ無し・トゲ有り、という違いはあるけれど、商品ラベルの写真では花姿も色も似ています。成長するにつれ、それぞれ違った個性が発現、興味が尽きません。
トゲ無しの香るバラ・スムースベルベット
“スムース”の名の通り、枝にはトゲがありません(まれに葉裏に小さなトゲが出ます)。
花弁には、きめ細かな “ベルベット”光沢があります。非常に繊細なベルベット質感で、写真で捉えるのは難しかった。ぜひ実物を見てほしい。
花の色は、やや青み寄りの、真紅。裏側も濃く色付き、黒赤になることも。咲き進むと少し退色し、マゼンタピンクに。
花の形は、丸弁カップ咲き。カップというよりは、スカーフをグルグルに巻いたような姿です。花弁の数は多く、ユルフワに巻き込んで華やか、花持ちも良いです。
香りは中~強香、ダマスク系の甘さと軽い清涼感とを併せ持った芳香です。花に顔を近づけると、ふわりと香ってきます。
トゲ多めの香るバラ・パパメイアン
名前の由来は、作出者の御祖父様への敬意だとか。枝にはトゲが非常に多く、手袋無しでは触れないほどの険しさです。
このバラの花弁にもベルベット光沢があります。高級ビロードのように、非常にはっきりと光沢が現れます。光の加減で花色さえも変わって見えるほど。こちらもぜひ実物を見てほしい。
花の色は、深く繊細な、黒赤。地色は朱赤、暗赤色の花脈が網目のように走ります。光源によっては黒紫にも見えます。
花の形は、半剣弁高芯咲き。クラシックな巻きと反りがあります。咲き進むと外側の花弁が強く反り返り、凛々しい姿に。花持ちは短いです。
香りはダマスク系の超強香!百貨店の化粧品売場を想起するような。切り花にすると香りが消える、とのことでしたが、室内でも存分に芳香を放っていました。切らずに株に残した花は、1輪でもベランダが別世界になるほどの強香でびっくり!
2種それぞれ、ここでは書ききれないほど個性的なバラです。折々に経過を記録していきます。
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