昨年の夏頃に作った挿し木苗。カルス発生まで3週間、発根して鉢上げしたのは3カ月後。冬越しを経て、芽吹いた若葉に勢いが出てきたのは、挿し穂採取から約7カ月後。
ようやく培養土を足しての植替え/鉢増しが出来たのですが、3株のうち1株は成長が止まった状態。枯れてはいないので、もう少し様子を見てみます。
植え替え用の資材と道具を準備
今回の植替え用に準備した資材と道具は以下の通り。
- 植木鉢(スリット鉢5号ロング)
- 用土(バラ用培養土)
- 殺虫剤入り緩効性肥料(虫を予防するマグァンプ)
- 鉢底の土留め(水切り網を切り出し)
- マルチング資材(ココファイバー、網状シート)
- 活力剤
- 大型ビニール袋
- 道具類(スパチュラ、手袋、土入れ、再利用のスプーン、ジョウロ)
挿し木苗を培養土で植え替え/鉢増し
スムースベルベットの挿し木苗2株は、新葉が展開し勢いが出てきました。そろそろ肥料分が必要、養分を保てる培養土を使って植え替えます。鉢サイズも1~2サイズ大きくします。
スムースベルベット挿し木苗の植替え/鉢増し
バラ用培養土は配合そのままを使用。殺虫剤入り緩効性肥料を規定量より控えめに、培養土に混合し、新しい鉢で待機(※珪酸塩白土も足したかったけど買い忘れた)。
鉢サイズは、スリット鉢4号(ロング)→スリット鉢5号(ロング)へ鉢増し。
スムースベルベット1株目。
大型袋の中で鉢を倒し、挿し木苗の根を痛めないよう鉢から出します。園芸用にした100均のスパチュラを鉢のスリットにさして鉢底網を剥がし、鉢の内側にもさして用土と鉢を剥がします。
鉢上げ時の用土が赤玉土小粒のみだったこともあり、根鉢は緩んでホロホロと崩れました。根回りの土は固まっていて、この部分には根が張っています。無理に土を落とすと根が切れるので、塊のまま新しい用土の上に据えます。
土入れやスプーン等で培養土を足し、鉢面に網状シートとココファイバーを敷きつめます。
鉢底から出る水が透明になるまで水遣り。その後、規定量に希釈した活力剤を与えます。
これで1株目の植え替え/鉢増し完了。
スムースベルベット2株目。鉢から出すとき、赤玉土が全部ほぐれて落ちてしまいました。慌てたけれど、思いがけず見えた根の状態は良好で安堵。
新しい鉢の培養土に苗を乗せる時、ほぐれた赤玉土小粒を根回りに少し敷き、その上を培養土で覆いました。そのあとは1株目の挿し木苗と同じ手順で植え替え/鉢増し完了。
動きの止まった挿し穂の状態は?
ブルームーンの挿し穂は芽吹いてはいるものの、5mmほど伸びたところで、新芽は動きが止まってしまった。でも枯れてはいません。枝も芽も緑色を保っています。
ブルームーン挿し木苗を植え直す
スムースベルベット挿し木苗と同様の植替えを考えていましたが、ブルームーンの挿し木苗は無理かもしれない。根回りを確かめようと鉢を傾けたら、あっさりロックウールごと抜けてしまった。あったはずの根は一本もありません。脱落したのでしょう。
ロックウールの穴から挿し穂の切り口を見てみると、白いカルスはあります。枯れてはいないので廃棄するのは忍びない。ダメで元々で植え直してみます。
鉢上げ当時、赤玉土小粒が足りず、鹿沼土小粒を同量足して混ぜた土を使用していました。赤玉のみか、他の用土のほうが良かったのかな?
スムースベルベットを植え替えした際に残った、赤玉土小粒を使って植え直し。マルチ材は必要なさそうだけど、切り出しておいた網状シートを乗せておきます。
個体差は仕方がないので引き続き見守る
スムースベルベット2株は順調、ブルームーン1株は停滞あるいは枯れるかもしれません。
2種の違いは鉢上げ時の用土だけ。スムースベルベットは赤玉土小粒のみ、ブルームーンは赤玉土と鹿沼土の混合です。バラ用土は中性~弱酸性がよいとのこと、弱酸性の鹿沼土は問題ないと思ったのですが。単なる個体差かもしれません。
状況によって、あるいは個体差で、成長に差が出るのはよくあることです。枯れなければOKなので、引き続き見守っていきます。
約3カ月後。ブルームーンは根が再生した様子、新芽が育ってきました。
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