鉢植えハルガスミをトレリスに誘引してみた

2020年12月、ウチの鉢植えツルバラ「ハルガスミ(ピンクサマースノー)」の誘引に初挑戦。この品種には枝にトゲがありません。私のようなツルバラビギナーには大変有難い品種です。

ツルバラの枝を誘引しやすいのは晩秋~初冬の時期まで。真冬を越した枝は寒さで固くなり曲げにくくなります。休眠中で芽が動かない、年末の植え替えの頃に作業します。

大まかな手順は【葉の除去・剪定・鉢土の水抜き】→【植え替え(土替え)】→【誘引】。週末を2回使って作業しました。

葉の除去と剪定

植え替え前に、まずは葉の除去。冒頭で「ハルガスミの枝にはトゲが無い」と書きました。確かに、茎や枝にはトゲは無くスベスベ。しかし油断大敵。【ハルガスミの葉の軸には鋭いトゲが並んでる!】厚めの手袋必須です。この葉のトゲ、よく刺さります。

つるハルガスミの葉裏のトゲ

葉を除去したら剪定。(※全体の写真を撮るために株を寝かせていますが、実際は普通に立てて作業しています。)株元の短めの新枝は適宜残し、混み合っていた細枝だけ剪定しました。中くらいの高さでも花が咲いてくれたら、と期待。

長い枝や株元の枝を整理

そして誘引する長い枝の先端の細枝も剪定。

鉢土の水分を抜く

葉の除去と剪定が済んだら、鉢土の水分を抜きます。植え替え前に鉢土の水分を抜く理由は

  • 鉢土を軽くする(植え替えが楽になる)
  • 枝が少しだけ萎びて曲げやすくなる

このハルガスミ、鉢はリッチェルの10号鉢。鉢自体も大きく、枝の丈も長いので、力技での植え替えになりそう。

鉢が大きい=土の量が多い。冬は土が乾きにくいので、植え替えの1週間前から水遣りをストップ(ずっと晴天続きで助かった)。時々、マルチングをめくって乾き過ぎていないかチェック。1週間後には鉢がだいぶ軽くなりました。

水分を充分に吸い上げているバラの枝は、強く曲げるとパキっと折れやすい。枯れない程度に水分が抜けると、枝が少しだけ萎びます。これで長い枝が曲げやすくなります。

植え替え

水遣りを止めて1週間後、植え替え。地上部が長いので、作業場を全面占領。

植え替え作業

…これは来年以降の植え替えが大変になりそうな予感が。今後、12号鉢以上に鉢増ししたら、花台から動かさずに土を部分入替え、という方法になるかも。

バラの根鉢をほぐす

前年の土替えと、その後の追肥の効果があったようで、根詰まり気味なほどに根が張っていて良かった。逆上がりするほど伸び過ぎた根を整理しました。

元の鉢に植え直し

この勢いなら12号鉢に鉢増しできそう。でも、私の体力が追い付かない。元の10号鉢に植え直し。植え替え後、とにかく花台に置いてみました。今後のことは初夏に考えます。

長い枝を誘引

バラには頂芽優勢の性質があります。長い枝は横に寝かせ気味に誘引すると、どの芽も高さが頂上に近くなり、春に花芽が揃って出やすくなります。

誘引のために用意したもの

  • 手袋
  • 花台兼用のトレリス
  • ワイヤー入り園芸用タイ、麻紐
  • ペンチ、作業用ハサミ、剪定ハサミ

ワイヤー入り園芸タイ

今回、枝の固定には「ワイヤー入り園芸タイ」を利用。予め約15cmほどに切ったものを仮止め用に数本用意してから、誘引作業を始めました。

仮止め

ウチの花台兼用トレリスは全高160cmと、それほど高くないので、出来るだけ横向き~S字に誘引したい。長い枝をいろんな方向に曲げてみて、曲がり易い位置や方向を探りました。無理なく曲がったときに数ヶ所を仮止め。向きが馴染まなかった先端の側枝は、更に剪定。

ツルバラをトレリスに誘引

先端を止めた所は動かさず、中間部分を1ヶ所ずつ外して、曲げた力の負荷を抜いて止め直し。これを何度か繰り返して、固定する部分を決めました。

誘引した枝を固定

固定する部分を決めたら、園芸タイか麻紐で固定。ウチはワイヤー入り園芸用タイを使用。やや余裕を残して輪を作り、ねじりを入れてトレリスに固定しました。

ツルバラの枝を固定

枝が食い込まないように、とか、枝のたわみに余裕が出来れば、と思ってのことですが、あまり気にしなくてもいいのかな? ワイヤー入りなので後日ゆるめて止め直しも利くので、春以降の成長した具合で調整します。

長い枝はまだ1本。今の見た目は、先端が2本に分かれているだけの寂しい状態。片側の空いたところには小型の鉢でも置いてみようかな。芽吹きの春が待ち遠しいです。

ウチの鉢バラ・つるハルガスミの成長記録
2016年春、3鉢目のバラ「ハルガスミ」を迎えました。トゲが少ない種類を探していたところ、店員さんに「とげが無くて育てやすい」と勧められ、つるバラ初挑戦。

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