新しいGoogleマップに困惑中・整うのには時間が掛かりそう?

2019年の3月初めに「googleマップが新しくなる」という予告は目にしていました。過日、外出中に使った時が「移行中」。移行後の状態も謎が多く困惑しました 。

(※ 私の使用感をもとにした2019~2022年の記録です。)

移行中、地図はボヤけたまま固まり続ける

2019年 3月21日の午前10時ごろ、所用で県境の町へ。駅から通りに出て、自分の現在地と目的地の位置関係を確かめようと、スマホでgoogleマップを起動。ところが、丸いマーカーは出るのに地図はボヤけたまま。数分ほど歩くあいだ、終了と再起動を繰り返すも、地図は全然表示されませんでした。やむなく別の地図を利用、目的地には無事到着できました。

移行後の地図に困惑

翌日の夜、今後行きたい地域の地図を確かめようと、PCでgoogleマップを開いてみました。いちおう正常に開けたけれど、なんとなく違和感が。

精密すぎる人道

まずは、お花見に行きたい公園をいくつか確認。薄緑色で表示された緑地のあちこちに、濃緑色の細い線が追加されています。よく見ると遊歩道のようです。 公園だけでなく、団地内の人道も同様に表示。…なんだか丁寧を越えて無駄に精密すぎるような。住宅地内の人道の表示は防犯上どうなんでしょう?

あるはずのモノが無い

河畔のお花見エリアを探していたら、架かっているはずの橋が無い?特徴的な形の人道橋が消えていたのには笑ってしまった。(2022年追記:正確に修正されていました)

いや、笑っている場合じゃない、あるはずの最寄りバス停も表示されません。散策の記録を綴る私としては、バス停の情報は超重要。これは困ります。

それから、ドライブに行きたいエリアの山道を確認。…これも何か変。低山の頂上マークが表示されません。佐賀県側の「天山」や、福岡県と佐賀県の境にある「背振山」は表示されます。標高の高い主要な山が優先なのでしょうか。

省略された項目を探す方法は「検索」、結局は「慣れ」

地図上の誤った構造物や地形、過剰な表記の修正はgoogleマップに任せるしかありません。でも、移行によって画面から省略されたものを探す方法はあります。

探したい地域を表示させて、左上の検索窓「googleマップを検索する」に、探したいモノを入力。なんのことは無い、飲食店等を探すのと同じ方法でした。

バス停を探す

例として、糟屋郡の「大隈跨道橋交差点」付近のバス停を探すとします。googleマップで該当の場所を表示させ、検索窓に【バス停】と入力し検索。すると、付近のバス停がリスト表示され、地図上にはバス停を示すピンが表示されます。

リスト表示されたバス停名と、地図上のバス停のピンは連動しています。使いたいバス停を選択すると「出発案内を見る」のボタンも表示され、開くとバスの時刻も見られます。

まだ間違いもあるので、しばらくは様子見かと

位置確認と一緒に時刻もわかるし慣れれば便利、と喜びかけたら、またしても違和感。大規模な交差点の真ん中に、存在しないバス停ピンが表示されていました。

その謎バス停のアイコンとストリートビュー画像は「県道の跨道橋下を通る国道部分」、人は入れないところです。

※ 2021年12月追記:「真ん中の謎バス停」は削除されました。

上の例に挙げた、大隈跨道橋交差点。写真では普通の平たい交差点にみえますが、国道が県道の下をくぐる構造の大規模な立体交差点です。

大隈跨道橋交差点

当たり前ですが、交差点内にはバス停はありません。正しい「粕屋警察署前」バス停 は、交差点の東側(飯塚方向)と、西側の警察署横(福岡天神方向)の2か所です。

3Dに切り替えてみると、交差点内には走行中の大型車が写っていて、パッと見た感じがバスに見えなくもない(2019年当時)。この状況が「バス停の構造物とバス」と誤認されたのかも。人が判断したのか、機械が認識したのかは分かりません。

「粕屋警察署前」バス停は、篠栗九大の森の最寄りバス停です。当サイトの「篠栗九大の森への行き方」の記事内でも案内しているので、この間違いは困ります。誤ったバス停の情報内にある「情報の修正を提案」というボタンから「この場所を削除」を申請しておきました。

  • ※ 2020年8月追記:私の管理画面で見ると、「真ん中の謎バス停」は、このサイト内に埋め込んだ地図では消えています。しかし、別窓でgoogleマップを開いて「バス停」で検索すると、まだ出ます。
  • ※ 上記の追記の翌日:なぜか「真ん中の謎バス停」がまた表示。私達にはわからない、googleマップ側での様々な作業があるのでしょう。謎変化が興味深い。
  • ※ 2021年12月追記:「真ん中の謎バス停」が消えていることに気付きました。削除された時期は分りませんが、安心しました。

必要に応じて他社の地図データやサービスを併用

思い返せば、以前はゼンリンの【いつもNAVI】を利用していました。バス停も地形も歩道までも正確ですし。近年は連携の便利さでgoogle寄りになっていますが…。 検索の一手間を掛けることなく、一目でバス停と分かる記号がある地図は有難いです。

実際に現地のバスを使うときは「バス会社の公式サイトやアプリ」 、バスを使う案内を書くときは「最初から正しいバス停表記のある地図」を併用すると良いのだなと思いました 。

バスは重要な交通機関

鉄道駅が遠く、バスが主要な交通手段である地域もあります。また、鉄道駅のホームまでの昇り降りや改札に難儀する状況にある人にとっても、バスは大切な交通手段です。

googleにとっては「バス停のマークやバス情報」は、省略するレベルの情報なのかもしれません。だとしても、せめて検索結果は正しい情報でお願いしたいものです。

※2020年8月追記 バス停の表示が出来てきた

表示させているのは、googleか、バス会社さんかは分りません。それでも、バス停の表示が出始めたのは有難い事です。2020年8月時点で私が気付いているものでは、

  • 佐賀市営バス、祐徳バス、昭和バス、西鉄バス

すべてのバス停という訳ではありませんが、バス停のアイコン、またはマーカーでの表示が増えてきました。ストリートビューからのバス停写真も見られるようになっています。時刻表が正確に充実すれば大変便利になると思います。

メジャーではない山を探す

こちらもバス停同様にgoogleマップで該当の場所を表示させ、【低山】や【山頂】などと入力し検索。付近の山の情報がリスト表示され、地図上に山の名前と山頂の位置を示すピンが表示されます。また、移行前と同様に【山の固有名】で1件だけの検索でも用は足ります。

移行前にはgoogleマップにも低山の山頂マークがあり、それを利用して山の名前や山道を覚えました。移行後には「展望台」は数か所表示されているものの、私の好きな糸島地域の低山はほぼ省略。検索すれば表示されるとはいえ、最初の画面で可也山や立石山も省略とは寂しい。

自分のサイトに埋め込んだルート地図もおかしなことに

少し悪い予感がして、当サイトに埋め込んだgoogleマップを確認。大半は大丈夫でしたが、「桜井二見ヶ浦への行き方」に埋め込んだルート地図がおかしなことに。

前原インター付近→伊牟田から北→海岸線→「二見ヶ浦駐車場のピン」へと向かうルートを設定していたら、伊牟田から東の山道を遠回りするルートに変わっていました。

道路の表示が実際の形状と違う

実際の道路は、1本の道に「センターライン」と「部分的にポール使用」という状況です。

二見ヶ浦駐車場

現地の実際の中央分離ポールには切れ目があり、右折でも駐車場に入れます。ゼンリンの地図は、現地と同じく駐車場への進入口も正確に表現されていました。

しかし「新しいgoogleマップが判断した道路」は「上下線が完全分離」という解釈のようです。実際の分離の形状とは異なっているうえ、駐車場への進入口も無視されています。

終点が「二見ヶ浦駐車場のピン」だと、右折ではgoogleマップの解釈した分離帯を突破することになります。それを避けるために、googleマップ側で、左折で駐車場に入る東からのルートを選択したのかも。一応フィードバックは送っておきました。

地図全体が整うのには時間が掛かりそう

今回の現象は、以前の地図データ提供元のゼンリンとの関係性が変わったため、という話も聞きます。しかし利用者にとっては、企業間の事情より「正確な地図」であることが大事です。

google独自の新しい地図は商業施設の情報が充実して素敵です。しかし(大人の事情があるのかも知れませんが)地形や道路や交通機関は、もう少し正しい表示でスタートしてほしかった。

もしかしたら、あえて間違いを含んだ大雑把な表示でスタートして「利用者からの指摘や意見を反映させる」形でgoogleオリジナルの地図を造り上げる、ということなのでしょうか?

アップデートに期待

2020年8月18日、googleのブログ上で、googleマップのアップデートの情報が出ました。地図の表現方法や道路情報など、より詳しくなるそうです。先に欧米からの提供とのこと、日本の地図にも適用される日が楽しみです。

2022年秋、困っていた謎表現の大半は改正が進んだようです。私自身が慣れてきたこともあり、使用時に困ることはなくなりました。有難い事です。

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