ウチの鉢バラ・ゴールデンボーダーの成長記録

2017年2月、6鉢目のバラ「ゴールデンボーダー」を迎えました。これまでに迎えた品種は、花の色がピンク~赤系のもの。なので6鉢目は、花の色が黄色い品種を。

ゴールデンボーダーはこんなバラ

ゴールデンボーダーはフランスのメイアン社で1987年に作出されたバラ。樹形は直立の木立樹形(ブッシュタイプ)で、株丈は約0.7~1mと小柄。修景バラと呼ばれる、庭作りに適した品種です。四季咲き性があり、房咲きで花付きが良いです。

花と香りと株姿

ゴールデンボーダーの花の大きさは約5~8cmと小さめ。花束のような房咲きになります。花の色は、鮮やかな黄色。咲き進むと少し退色しクリーム色になります。

ゴールデンボーダーの花の色と咲き姿

花の形は「丸弁八重咲き」。花持ちはまあまあ、切り花で1週間くらい持ちます。

香りはティー系の微香~中香とされています。私の印象では、甘いティー香でありながら清涼感も感じられ、ハーブのようでもあり、銀木犀に似ているようにも思えます。

葉の表面はツヤ無しでマットな感じ。葉の色は、春の芽吹きの頃から明るく瑞々しい緑。赤茶の縁取りが出ることも。花後の切戻しから出た新芽は赤くなることがあります。

ゴールデンボーダーの葉の様子

樹形は直立性、枝は芽の向きに素直に伸びるので、外芽で連続して切ると横張りに。剪定時に枝の伸びる向きを調整します。冬剪定時、「部分的に内芽」「枝の上側の芽」「伸びてほしい方向の芽」の上で切ると良いでしょう。枝にはトゲが少なく、とても扱いやすいです。

ゴールデンボーダーの樹形・トゲは少なめ

株丈は地植えでも約70~100cm前後。若い挿木苗など枝が弱い時期には支柱が必要ですが、枝が太く充実すれば自立できます。ウチでは鉢植えで50~80cmほどで育てています。

丈夫で育てやすい

ゴールデンボーダーは生育旺盛で丈夫。耐寒性・耐暑性に優れ、病気にも強いです。日陰にはやや弱いので、日当たりの良い場所で。トゲが少ないので、初めてバラを育てる方におススメ。

四季咲きで花付きが良いので、他の品種と組み合わせて庭造りが出来たら素敵そうです。コンパクトな樹高・樹形なので、ベランダなど狭いところでの鉢植えにも向いています。

成長記録

2017年2月、そういえばウチには純黄色のバラは無かったな…と、なんとなく検索。すると、花は小さめだけど美しい黄色のバラの記事がヒット。トゲが少なく、育てやすく、価格もお手頃。見ていた記事は大手通販サイト、気付いたら購入ボタンを押下していました。

2017年 挿木苗は確保、元株は病気で失う

2月末、放射状に若い枝が出ている姿の大苗が到着。翌週には芽吹きが始まりました。新芽は瑞々しく明るい緑色で、大変美しいものでした。

4月、房状にまとまった蕾が上がりはじめたものの、3分の1ほどの蕾は黄ばんで落下。2代目のハルガスミの蕾の落下を思い出して不安に。

5月、残った蕾が無事開花し、安堵。花は約3~5cmと小ぶりながら、眩しいほどのレモンイエロー。そして、今までに迎えたバラとは違う、清涼感のある香り。嬉しい驚きでした。

7月、花後の枝の伸びは案外良くて安堵。その枝を使って挿し木を試みるも失敗。

10月、無事、秋の開花。開き始めから既に香りを放つことに驚き。ハーブのように株全体から香っているかのような(個人の感想)。甘さと併せて草木の涼やかさを感じる香りです。

ゴールデンボーダーの開花2017春と秋

花の色は、外側がクリーム色、中心部はレモンイエロー。花の大きさは約3cmほどで、小さな花束が点在するような咲き方でした。

11月、秋の花後の枝を使って挿し木に再挑戦、6本挿したうち、1本だけ発根。

12月、元株の植え替え時、根に根頭癌腫病が複数あることが発覚。残念だけど、元株とはお別れ。挿木苗は、まだ鉢上げ当時のスリット鉢4号(ロング)、赤玉土小粒のまま冬越し。

2018年 挿木苗の成長を見守る

5月、挿木苗の新芽が20cmほどに伸び、最初の蕾。可愛いけど摘蕾。

7月、株丈が40cmほどに急成長、培養土を足して、スリット鉢5号(ロング)に鉢増し。その後2回の切り戻し、枝分かれする度に蕾を付け、その都度摘蕾。

ゴールデンボーダーの挿木苗・蕾を除去

12月、3回の切り戻しを経て、株丈は60cmほどに。ヒョロヒョロだけど樹勢良し。植え替え時に、リッチェル6号鉢に鉢増し。

2019年 挿木苗が開花

4月、引越しのために挿木苗も切り戻し。切り戻した部分からは勢いのある新芽が発生。

ゴールデンボーダーの切戻し部から新芽発生

5月、引越し後、挿木苗の花は諦めていたけれど、あっという間に新枝に花芽がついた。5月末には最初の開花。大きさは5cmほど、元株で見た花よりも大きい。なんという強さ。

7月、花後の樹勢も良かったので、スリット鉢6号(ロング)に鉢増し。

12月、虫害が酷かった割に根の状態は良好、植え替え時に鉢増し。リッチェル8号鉢へ。

2020年 枝は横広がり、夏には虫害

5月、順調に開花したのはいいけど、冬剪定時に全部外芽で切ったのが裏目に出て、花枝が横広がりになった。

ゴールデンボーダーの開花2020春

10~11月、虫害が酷く、葉のほとんどを落としてしまい、残念な見た目に。

虫害に遭ったゴールデンボーダー

12月、植え替え時、地上部の痛みが酷かった割には、根の状態は良好で安堵。鉢増しはせず、同じ鉢に土替えして植え直し。

2021年 理想的な開花

3月末、樹勢も良く、蕾が上がり始めて嬉しい春。冬剪定時に、外芽だけでなく内芽でも切って、新芽の向きを調整していた甲斐があったのか、全体的にふんわりバランスの良い株姿に。

ゴールデンボーダーの芽吹きと蕾

4月の3週目、通常よりも2週間早く開花。年明けから早春に低温と高温とを繰り返した、極端な気候のせいだろうか?ともあれ、無事に咲いてくれて良かった。

ゴールデンボーダーの開花2021春

ゴールデンボーダーの元株は、最初の年に花を見ることができました。しかしその年のうちに病気で失い残念。春の蕾が落ちたのも、秋の花が予想外に小さかったのも、病気のせいかも。挿し木も1度目は失敗、2度目に1株を確保、ギリギリで繋いできました。

挿木株は細身ながら思いのほか逞しく、2年目には元株よりも大きな花を咲かせました。そして4年目には樹形も良くなり、理想的な開花を見ることが出来ました。

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