2022年早春、目の異変に気付きました。快晴の青空を見上げた時、明るい色の壁を見た時。そしてPC作業中の白背景画面。目線についてくる小さな異物が気になる。
視野に漂う浮遊物に気付き、眼科へ
視点の少し脇に追随する浮遊物。片側ずつ目を隠して確かめると、右目にある。PC画面の文字や画像の加工部分で視界に入ってくると煩わしい。2カ月経っても同じ位置にある。少し心配になり、眼科へ行きました。
いくつかの検査を受け、飛蚊症と診断
現状を問診表に書き、いくつかの検査を受けました。
- 視力検査(裸眼と矯正、眼鏡の度数とのバランス)
- 視野検査(視野の欠けの有無)
- 眼底検査(眼球内部の病変の有無)ほか数種の検査
さて検査結果。視力は両眼とも、裸眼0.1/矯正1.2/眼鏡は問題無し。視野に欠けは無し。白眼に季節性のアレルギー炎症が少しあったものの、黒眼や眼球内部に病変は無し。
医師の診断は【生理的な飛蚊症】。加齢によるもので特に心配は無いとのことで安堵。浮遊物の正体は【硝子体(しょうしたい)の濁りや収縮した部分の影が網膜に映ったもの】。治療の必要は無く、そのうち慣れるから大丈夫、とのこと。ただし、数が増えたり、視え方が変わってきたら、すぐに受診し再検査を、と言われました。
飛蚊症に対する処置や薬は無し。アレルギー炎症用の目薬のみ処方頂き、診療終了。検査で点眼した「瞳孔を開く薬」が残っていて超まぶしい。徒歩で帰宅、眼科が近所でよかった。
飛蚊症には生理的なものと病的なものがある
視野に浮遊物が漂っているように見える飛蚊症。
眼科を受診時、飛蚊症には大きく2つの状態があると医師から説明を受けました。
- 生理的な飛蚊症
- 病気が原因の飛蚊症
私の場合は生理的なもの(加齢)でしたが、重大な病気の兆しの場合もあるそうです。
生理的な飛蚊症
眼球の内部は「硝子体」と呼ばれる透明なゼリー状の組織で満たされています。硝子体に濁りができたり、縮んだ硝子体が網膜から浮き上がると、これらの影が網膜に写り、虫や糸クズのような形状に感じられます。暗い場所では気付きにくく、明るい場所で目立ち、目線の動きについてきて浮遊しているように見えます。
この状況は生理的なもので、年齢を問わず発生します。強い近視の人に起こりやすく、加齢が進むと誰にでも起こる由。目の検査で病変が無いと判れば、治療の必要は無いそうです。
病気が原因の飛蚊症
生理的な飛蚊症と同様の症状でも、重大な病気の前兆のことがあります。視界に浮遊物や光など見え方に異変を自覚した時は、早めに眼科で検査されることをお勧めします。
黒眼のまわりの組織がアレルギーや感染症にかかると「ぶどう膜炎」になり、浮遊物の増加や視力の低下の恐れがあるそうです。
また、糖尿病や高血圧など、眼内に出血のリスクのある人は、持病の治療と並行して眼科で定期的に検査を。網膜に穴が開く「網膜裂孔」から「網膜剥離」に進行すると、視力低下や視野が欠けることも。放置すると失明する恐れがあります。
定期的に目の健康診断を
受診から半年以上経ち、今のところは浮遊物の数や形に変化はありません。ようやく慣れてきた感じで、集中している時は浮遊物を意識せずに過ごせています。
日常のあれこれ、多くの情報を視覚から得ています。目を労わりつつ、年に1度は目の検査に行くことにします。
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