ベランダの鉢バラの台風対策・防風ネットを使って株を保護

鉢植えの植物にとって、夏の一番の困りごとは台風。ベランダの場合、鉢や資材が強風で飛ばされると、階下や近隣の方に迷惑を掛けてしまいます。台風の予報が出たら早めの対策を。

以下は、以前の住まいのベランダでの台風対策の記録です。(個人宅での試行錯誤です。参考にされる場合は自己責任で)

100均の防風ネットや袋状ネットを使って鉢を保護

100円ショップの資材は有難く、防風ネットも余らないサイズで売っていて本当に助かります。

防風ネット

花台は可能であれば畳みます。鉢や資材は防風ネットで包み、窓から離した低い位置にまとめて置きます。防風ネットは飛ばされないよう重しをするか、紐をかけて頑丈な構造部に固定します。

小型の鉢や花台はシート状のネットで全体を覆う

花台や株のサイズ、置き方によって違ってくると思いますが、ベランダで使うには1m×2mくらいのシート状の防風ネットが便利です。(大判や長尺サイズは、ホームセンターで1m×5mや、2m×5mなどが売られています。)

当時のウチの花台は、廃材や塩ビ管とメッシュパネルで自作した畳めないもの。大きさは全体で1m×1.5m。カバーできるように1m×2mの防風ネット2枚を継ぎ足して使いました。

防風ネットで台風対策

株を痛めない程度に全体をネットで覆い、端を花台の下で固定。覆ったネットにPP紐や麻紐等を適宜掛けて、ベランダの手すりや配管などに固定。資材やコンテナも、まとめて覆って固定。

大型の鉢はネットで1株ずつ覆う

背の高い大型の鉢は、予め倒しておくのが安全です。しかし、倒した鉢を全部並べられる広さのベランダかどうかは物件しだい。鉢土がこぼれないよう鉢面を抑える工夫も必要です。ウチのベランダはコンパクトなので、鉢を倒さずに株を保護することにしました。

そこで、大型の株の保護に100均の袋状回収ネットを使ってみることに。回収ネットの大サイズは、ダイソーだと60cm×100cm。使える株の高さは100cm位まで。それより大きい株は、1枚もののネットを巻き付けて紐で留めると良いかも。

株に被せ易くするために、ネット袋の片脇をカット。被せたら、添付の口紐で裾を絞って固定。中間部分はネットが開いていてモタつくので、紐を巻いて締め付けました。

防風ネットで台風対策

ベランダの手すり側に、ネットで覆った鉢を並べて全体に紐を掛け、手すりと物干し金具のベース部分に固定。この状態で台風が過ぎ去るのを待ちました。

室内の空きスペースに鉢を避難させる

非常に強い台風の場合、いろいろ工夫して固定していても、想定外の突風が吹けばモノが飛ばされる可能性は大いにあります。

もし、室内に空きスペースがあれば、そこに鉢を移動させると安全です。ただし土が入っている物なので、多少の工夫が必要。株が大きければ相当の場所を占めることになります。

床には防水対策、鉢には水漏れ対策を

可能であれば、玄関や浴室に置くのがいいです。土で汚れても掃除がしやすいので。リビングなど居室の空きスペースに置く場合は、防水シートを敷いて水漏れと汚れ対策をします。

当時のウチの場合、玄関と浴室に置けなかった鉢は、ベランダ隣接の部屋に置きました。床にブルーシートを敷き、さらに汚れと水分を受ける新聞紙も。鉢には鉢皿に加えて再利用のビニール袋などを履かせて、漏れる水を受けられるようにしました。

鉢植えの台風対策・室内に避難

室内は鉢だけで空きスペースを使い切ってしまいました。部屋は湿度が上がって困惑。エアコン弱風で除湿、台風が過ぎるまでの辛抱。

資材も防風ネットで台風対策

資材類はベランダで、一か所に集めてシート状の防風ネットで花台ごと包んで配管に固定。飛ばされないよう祈るのみ。

台風が過ぎたら片付け

台風が過ぎたら、それぞれ元通りに置き直すのですが…これがまた面倒。黙々と防風ネットを解き、敷いた物を片付け、ゴミは分別して処分。鉢を元の配置に戻し、ベランダを散水掃除。

防風ネットは散水で軽く濯いで乾かして保管。台風シーズン中は繰り返し使いました。

株には散水、部屋は換気

台風が吹き荒らした風には、土埃や病害虫も混ざっています。そして困るのが、塩害。台風が海上にあるときに海水を巻き上げるため、雨水に塩分が含まれているそうです。海辺だけでなく内陸でも、塩害は起こります。

ベランダの散水掃除の際に、株や鉢にも散水して土埃と塩分を流します。

台風通過後は散水して洗浄

乾いたら、虫や病気に対応した薬剤を散布します。

室内に鉢を置いていた場合は株への散水は不要。鉢を室外に出したら十分に部屋の換気をします。

被害は最小限で安堵

2018年は上記のような対策をすること3回。転倒や枝折れは無く、トゲで葉に穴が開いたり、葉が捩れて黒ずんだ程度で済みました。

強風で傷んだ葉

鉢バラに台風の備えをするのは、手間が掛かって面倒です。それでも秋や春に花が見られることを楽しみに、黙々と作業します。

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