春バラ2023開花は1輪!新芽の大半が出開きとブラインド

ウチの今年の鉢バラは、パパメイアン・スムースベルベット・ブルームーンの3種。4月末、開花できたのはブルームーンが1輪だけ。他の鉢バラの新芽には蕾がつきませんでした。

新芽の大半がブラインドに

いつもの年なら、3月末~4月上旬には鉢バラにも蕾が上がり始めます。しかし今年3月末のウチの場合、新芽の大半が、出開き/ブラインドという有様…。

バラの出開きとブラインド

出開きやブラインドが起こる原因は諸説。新芽の成長期に何らかのストレスが掛かると、新芽や蕾の成長に影響が出る、という記事をよく見かけます。

ウチの場合で思い当たること

蕾の準備が出来るのが2月~3月。今年のウチの場合、思い当たることが2つあります。

寒暖の差が激しかった

2023年2~3月の福岡は、温度差が大きい日が度々ありました。20度前後と高温の日もあれば、0度前後に冷え込んだりと、気温の振り幅が極端でした。

肥料不足

前年末の植え替え時には元肥を加えていました。それ以降は、例年なら2月後半に芽出し肥、その後も間隔をおいて追肥をします。しかし今年は多忙と体調不良で、鉢バラの世話は手薄に。挿し木苗の世話は出来ていましたが、大株は水遣りのみで肥料も活力剤も失念していました。

遅まきながら施肥と活力剤

4月1週目、新芽の丈も短いことから、栄養不足は明らか。とにかく施肥開始、活力剤も併用。使用した肥料と活力剤は以下の通り。

  • 虫を予防するマグァンプD
  • リンカリ肥料
  • ハイポネックス
  • メネデール
  • リキダス

成長の遅れた鉢バラに使用した肥料と活力剤

最初に「虫を予防するマグァンプD」を規定量。殺虫成分入りなので防虫もできて助かります。マグァンプだけでも肥料分がバランスよく配合されているのですが、翌週に「リンカリ肥料」を規定の3分の1ほど追加。蕾を期待して、おまじない程度に施しました。この2種は緩効性肥料で、施肥後からゆっくり効くもの。

並行して「ハイポネックス」液肥を週2回。規定(500倍)より更に薄めて(1000倍)、水遣り後に少量ずつ与えました。枝葉のために窒素分も即効で補えたらと。

また、液肥の合間の日に活力剤「メネデール」または「リキダス」を規定に希釈して施しました。気付け薬のようになればと。

早春の適期に施肥できていれば、こんなに気を揉むことは無かったんですよね…。

出開きとブラインドに芽吹きの兆し

4月2週目、パパメイアンとスムースベルベットの出開きとブラインドに、芽吹きの兆し。切り戻さずに様子を見ることにしました。

バラのブラインド脇と次の葉の付け根からの芽吹き

4月3週目、スイッチが入ったかのように、ブラインドの枝から一斉に芽が伸び出しました。

ブルームーンが1輪だけ開花

4月4週目、ブルームーンが1輪開花しました。有難みが格別です。前年に新苗で迎えて1年目の株です。この花枝だけ丈が長かったこともあり、切り戻しも兼ねて摘み、部屋に飾りました。

1年目のブルームーンをカットして部屋に飾る

ブルームーンの他のブラインド枝は5枚葉の上で切り戻し、高さを大まかに揃えました。

ブラインドの枝から出た芽が急成長

スムースベルベットの新芽が10日間で約20cm伸びていました。

バラのブラインドから伸びた新芽が急成長

元のブラインド先端の痕跡を吸収するかのように、先端脇と次の葉の付け根から、凄い勢いで新芽が急成長!

パパメイアン・スムースベルベットともに、ブラインド枝からは2本ずつ、切り戻し枝からは1本ずつ、新芽が発生。光合成のために残しておいた出開き枝も、ジワジワ伸びて先端に新芽を付けていました。

出開きやブラインドは切り戻さなくてよい場合もある

出開きやブラインドは、私は「除去/切り戻すもの」だと思い込んでいました。確かに、切り戻せば次の葉の付け根から新芽が出てきます。

気温や気候など諸状況が整えば、出開きやブラインドに人間が手を加えなくても、株自体が自力で新たな芽を出せるのですね。バラにとっては自然の反応なのでしょう。(私の施肥も少しは役に立っていたらいいのですが)

落胆から始まった春でしたが、バラの底力を見せてもらった気分です。伸びた新芽に蕾がつき、開花できることを楽しみにしています。

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