持家を売却・2人暮らしに合った賃貸に住み替える

私達夫婦も還暦近くなり、万一の時に息子夫婦に面倒を掛けないよう、諸事整理することにしました。物理的にも資金的にも、私達夫婦の終活のスタートです。

義両親との同居を解消、夫婦2人暮らしの今後を考える

義両親との同居を解消、住んでいた中古戸建を売却して住宅ローンを精算し、私達夫婦は賃貸に住み替えることに。引越しを機に家財道具を絞り込み、諸費用も見直すことにしました。

義母は元の家に戻った・ケアマネさんの言葉に救われるも義父が心配
義母は自分の意思で元の家に戻りました。私達夫婦も、主治医も、もちろん止めましたが、義母の意思は強固でした。ケアマネさんの言葉に救われましたが義父が心配です。

同居のために購入した5LDKの中古戸建。私達夫婦で使っていたのは、居室1部屋とLDKと水回りのみ。もう他の4部屋は使うことが無く、2人で住むには広過ぎます。

持家があるのは有難いし、住宅ローンはどうにか払えそうだけど、維持費が厳しい。大人4人で住むには必要な広さでも、2人で住むには無駄が多すぎる。固定資産税も重くのしかかります。

息子に相続するにしても、立地が遠すぎて住まないだろうし、空き家になれば管理も難しかろう。相続する頃には価値が下がって、思うようには売却できないかもしれない。このままでは私達夫婦の老後資金が危ない。

そもそも私達は戸建に対する執着は無し。ならば、老朽化しないうちに速やかに売却して、残債を精算しよう。そして2人暮らしに丁度いい賃貸に引っ越そう。

住み替え可能か判断する

「持家を売却しての住み替え」をする場合、以下の条件をクリアできるかが大前提。

  • 売却・賃貸契約・引越しに掛かる費用が払える予備資金がある
  • 収入の元となる仕事を継続できる
  • 名義人とその家族の健康

予備資金は大丈夫、転居先は夫の職場の近くで探し、通勤し易くするのも狙い。私達の体調も安定。そして旧居に戻った義両親も今のところは安定、かかりつけ医や地域包括センターとの連携も順調。今がタイミングと判断しました。

引越し前に家財と各種契約を絞り込む

大きな戸建から小さな賃貸に移るのだから、荷物は絞り込み必須。自治体のゴミの日に出せるものは出し、値が付きそうな小物は買取店に持ち込んで換金。この作業、自分達が施設に入所する段階になった時の、身辺整理の予習のように思えました。

不要な家財道具を処分

大型の不用品は有料処分と買取可能なものが混在していたので、処分と買取りの両方ができる業者さんに2回来て頂きました。

【不用品の処分費総額3万】;【買取可能品の売却総額6万】

処分の結果、3万円が手元に。食器棚の買い替えに充てました。

背の高い観音開きの食器棚は処分、小型の引き出し式食器棚に買い替えることに。高さがシンクとほぼ同じで安定感があり、天板はレンジ台に出来るので、買い替えて正解でした。

食器類と調理器具は、実際に使っているものは意外と少ないと気付き、使っていないものは処分。

衣類も、実際に使っているものと洗い替えを残して処分。靴やバッグなど雑貨も取捨選択。不要な寝具も整理と処分。季節ごとの一組ずつと洗い替えを残し、古いものから処分。

紙の本は段ボール2箱分のお気に入りだけを残して処分。今後は電子書籍で楽しむことに。映像ソフトはすべて売却。今後は配信サービスで視聴、または映画館で鑑賞することに。

余った収納ケースは粗大ゴミで処分。賃貸物件だと、収納や玄関に余裕が無いことが多いので、徹底的に絞り込みました。

各種契約を絞り込む

不要な契約は、住所変更が発生する前に解約しました。使っていない銀行口座や各種ユーザー登録は解約。サブスク契約は利用状況に応じて改廃。今後も使用する契約の登録情報と書類は、すぐにわかるように分別して、バインダーに整理しました。

2人暮らしに合った住まいに引越し

土地建物を査定に出したところ、居住年数が約2年と短く、中古ながら設備や内装の劣化が少なかったため、住戸にも良い評価がついて安堵。不動産屋さんの手際も良く、無事売却。

住戸の売却と並行して、2人暮らしに合った賃貸物件を夫の職場近くで無事確保。猫もいるし、夫の仕事が時々リモートになるので、小ぶりの3LDKを選択。築20年越えながら堅牢な物件です。

後日、家屋の売却についての確定申告も完了。譲渡益は発生しなかったので、かかる税金も無し。

住み替えに掛かった費用

住み替えに掛かった費用は、概算で合計約165万円。(実際は、もう少し細かい出費がありました。別途、解約した損保の前払保険料の精算返金があり、当座の家計の補填に。)

  • 仲介手数料:約100万円
  • 引越費用:約20万円
  • 賃貸契約初期費用:約45万円

昨年時点だからこそ準備できた費用です。災害で住戸が破損したり、名義人や家族の重病など、不測の事態で大出費が重なっていたら用意できなかったと思います。

住み替えにかかった費用約165万円は、今後の新たな貯蓄の、最初の目標額にします。

家計の見直しのイメージ

家計の見直しのイメージ 写真AC

引越し後の固定費の変化

引越し後、数カ月。新居での固定費の現状が見えてきました。

【住居費】概算ですが、1カ月あたり約6.4万円削減できました。

  • 以前【住宅ローン月額+固定資産税を月額換算=約14.2万】
  • 以後【諸費用込み家賃月額=約7.8万】

最大の固定費である月々の住居費を減らすことができたのは大きいです。

【車の維持費】以前は2台所有(夫の通勤用と義両親の送迎用)。1台を手放したので、車両税もガソリン代も半減しました。

【保険料】車両保険は1台分になり半減、他の保険料は現状維持で様子見。

【光熱費】住まいが小さくなった分、以前よりは全体的に減少。ガス代が割と高いので様子見。

【通信費】近々、割安なプランに変更予定、以前の3分の2くらいになれば。

今後も見直し予定。とはいえ、締めすぎるのは寂しい。ささやかな楽しみを混ぜていけたら。

今後は老後資金の確保と体調維持

私達夫婦は、息子夫婦との同居はしません。今後、自分達が利用する高齢者施設の情報収集を始め、老後資金について試算を繰り返していくことになるでしょう。

義両親の状態悪化や、思いがけない災害など、不測の事態に直面する可能性もあります。無理は出来ないけれど、固定費を削減した分から貯蓄を増やせていけたらと思います。

そして何より大事なことは【体調維持】。夫も私も持病持ち。今のところ、薬と自主リハビリで安定した日常を過ごせています。辛くならない程度に節制を心がけて、日々を渡っていきます。

更新を待たずに再び住み替え・今後の住まいを再考
老後の住まいの「賃貸か持家か」問題。一旦は「賃貸」で結論を出した私達。しかし思わぬトラブル続出で振出しに戻ってしまいました。

追記(2023年7月)不測の事態とは案外と起こるものですね。まさかの展開でした。

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