2018年の夏は全国的に異常な酷暑。福岡も連日の猛暑日。もう昭和的な夏の感覚からは脱却しないと危険。屋外はもちろん、室内でも熱中症に注意が必要です。
お風呂上がりの脱水症状にもご用心
入浴時にも水分を多量に失うと知ってはいましたが、体感では理解できていなかったみたい。今年の夏は、5日連続して風呂上りに膝が筋ケイレンを起こしてしまい、参りました…。
入浴後に膝が攣ってびっくり!
最初に膝が攣ったのは7月下旬。入浴後、冷房の部屋で休みつつPCでネットを見ていた時。入浴の前後にコップ半分くらいずつ水を飲んではいました。
水をもう一杯飲もうと立ち上がったら、右足の膝がつって、よろけてしまった。足を伸ばした状態で膝裏に激痛が走り、ちょっとパニックになってしまいました。
倒れ込んだソファで、痛みをのがす姿勢を探ること30分。軽く膝を曲げた状態から、力を抜いてゆっくり伸ばすことを何度か試して、やっと激痛から解放されました。
掛かりつけの病院に相談
一晩だけなら気にしません。けれど翌日の夜にも全く同じ状況で再び膝がケイレン。たまたま翌々日は通院日、「入浴後に膝が攣って困っている」と問診の際に伝えました。
診断は「入浴時の脱水状態、軽度の熱中症で膝に熱痙攣。ミネラル不足の傾向も」。
対処は「入浴の前後には、コップ1杯くらいずつ経口補水液を飲むこと。症状がおさまるまでは、日中も意識してイオン飲料や経口補水液を利用する。食事もしっかり摂ること。」
それから普段のお薬に加えて、「芍薬甘草湯」という漢方薬を一週間ぶん処方して頂きました。筋ケイレン後の痛みを和らげる効果があるそうです。
受診した日も、4日目にも、症状が出ました。脱水状態、ミネラル不足は根深いようです。最初のケイレンで、膝にも変なクセが付いたのかな…。
5日目の夕方にも膝に軽い違和感が出たものの、入浴後に症状は出ず、ようやく穏やかに就寝できました。6日目以降には症状は治まり、平穏になりました。
原因はミネラル不足と脱水状態
膝に異変が出るまでの数日、諸事片付けようと1日の大半を家で過ごしていました。買物以外では外出せず作業に没頭し、水分は冷茶とアイスコーヒーと水、昼食も簡単に済ませていたような。
動きの少ない作業では喉の渇きにも気付きにくい。偏った食事、利尿作用のある飲み物でミネラル不足に。それに入浴時の脱水状態が重なったことで、膝にケイレンが出たのかもしれません。
室内での脱水状態や熱中症は気づきにくい
外出時は帽子や日傘を使い、水分・糖分・塩分補給できるものを用意しています。イオン飲料、干し梅、グミをよく利用します。時々ゼリー飲料も。
出かける時はちゃんと熱中症対策できてるのに、冷房も飲物もある家の中で油断したとは…。
熱中症予防は暑さを避けて水分と塩分を補給
室内ではエアコンを使って、室温を28度くらいに。酷暑の今年は夜中も稼働させています。こまめな水分補給も必須。でも、お茶とコーヒーと水だけでは塩分などミネラル類が不足しがち。
年齢に関係なく、室内にいることが多い方は、脱水状態に気付かないことが多いかもしれません。喉の渇きを感じなくても、こまめに水分補給を。バランスの良い食事でミネラル等の栄養を摂るのも大切です。私のような脱水状態にならないよう、日中や入浴前後にも十分な水分補給をしましょう。
塩分補給できる飲料や食品
もともと私は、あまり塩味の効いたものはちょっと苦手、薄味寄りです。浮腫みも気になるし。とはいえ、塩分などミネラル類が不足するのも困ります。
ウチで利用しているもので、手軽に水分と塩分が摂れるものをまとめてみました。脱水状態とミネラル不足になった私が書くのもお恥ずかしいですが、参考になれば幸いです。(食塩相当量は商品ラベルを参照。利用状況は私の個人的な嗜好です。)
経口補水液
以前初めて「OS-1」を飲んだ時、ちょっと飲みにくいと思いました。内科の先生いわく「体調が良い時に飲むと不味いけど、脱水状態の時に飲むと甘く感じるよ。」
今回は確かに甘みを感じて美味しかった!やはりミネラル不足で脱水状態だったのか…。
先生が仰るには、ミネラルといっても塩分のナトリウムだけでなく、カリウムやマグネシウム等もバランスよく摂ることが重要とのこと。糖分はミネラル類の吸収を促すためのものだとか。
それにしても、今時の経口補水液って、風味の種類も豊富。飽きないように数種類買ってみました。(食塩相当量は100mlあたり、商品ラベルを参照。風味は個人の感想です。)
- 大塚OS-1:食塩相当量0.292g、塩スイカ風味
- 明治アクアサポート:食塩相当量0.292g、塩リンゴ風味
- アクエリアス経口補水液:食塩相当量 0.249g、 塩かんきつ風味
- 味の素アクアソリタ:食塩相当量 0.2g、塩リンゴ風味
- トップバリュ電解補水液:食塩相当量0.2g、塩レモン風味
1日当たり1本を目安に利用。普段のお茶や水も飲みながら、別のタイミングで追加して飲む感じ。飲み物としては濃いので、コップ半分くらいを何回かに分けて飲みました。
梅昆布茶
味は好きですが塩味が濃いので、たまにしか飲みません。でも時々、無性に飲みたくなるので常備しています。即席漬けなど料理にも使えるので便利。
梅の酸味と昆布の旨味、それに塩味と甘味。熱中症予防に良いとされる「クエン酸・アミノ酸・塩分・糖分」が揃っています。塩分に関しては、1杯分の梅昆布茶だと経口補水液の約4倍濃いです。
- 経口補水液OS-1の80mlで食塩相当量 約0.233g。(100mlの食塩相当量 0.292g)
- 梅昆布茶(減塩でないもの)1杯80mlで食塩相当量0.97g。
湯呑に半分くらいの、ごく少量を楽しむ飲み物です。
甘めの和菓子と相性が良い気がします。夏は氷で冷やして飲みます。
味噌汁
もともと好きなので週に4回は作ります。基本は豆腐やワカメ、アオサやエノキ等であっさりと。冬は豚汁など具沢山に。水分、タンパク質と塩分、具材の栄養が一度に摂れる有難い食べ物です。
夏は夕食時に少し多めに作って、残りを冷蔵庫にとっておきます。翌日の昼に冷たいまま、刻みネギや摺りゴマを足して、冷や汁風に頂きます。
冷やした甘酒
近年、熱中症対策に「飲む点滴」として甘酒が注目されているようです。水分・糖分に加えて、たんぱく質・塩分等のミネラル類が適度に含まれています。
さらりとした甘さで口当たりがよく、塩分は控えめ。夏の飲み物としてよく利用しています。(麹の香りや粒が苦手な方もいるかも。粒をすり潰した滑らかなものもあります。)
- 粒ありの通常タイプ 1本125mlで食塩相当量0.2g。(100mlで約0.16g)
- スパークリングタイプ 1缶190mlで食塩相当量0.064g。(100mlで約0.034g)
私はスパークリングタイプがお気に入り。夏の午後、ひと缶飲むと元気が出ます。
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