引越しで慌ただしかった2019年の春。とにかく無事に移動することだけで精いっぱい。初夏の虫対策は最小限の簡単な方法で逃げきることにしました。
害虫益虫いろいろやって来る
今度の住まいの隣は放棄地、凄まじい雑草天国。つまり虫たちの楽園です。
鉢バラを置いているテラスは、その境界部分。毎日いろんな虫が来ます(涙)。

ハバチの意地
朝の散水中、黄色い体に黒い羽根の虫を発見。チュウレンジハバチが今まさに産卵の態勢。阻止すべく散水を直射するも、産卵管が深く刺さっているのか全然離れない。水流をストレートに切り替えて攻撃し地面に落下したところを補殺。
(今思えば、散水ではなく「テデトール」で瞬捕殺すべきだったかな。散水に耐えてしがみついている間、ずっと産卵は続いていたわけで。)
数日後、枝の数箇所がパックリ割れていました。幸い、葉の食害はごく僅か。どうやら孵化はしたものの、幼虫は育たなかったようです。
別の株にはクシヒゲハバチが来た様子、葉の裏に小さな芋虫が(親虫には気付かなかった)。
葉の表面の薄皮を残して食べています。芋虫は散水で流しておきました。

ハキリバチの早業
追加の剪定をした部分から芽吹いた、展開したての柔らかい新葉が穴だらけに。
ハキリバチかも?と思案していたら、案の定。新葉に取り付き、あっという間に丸く切り抜いて持ち去りました。
この間約10秒、超早業。ハキリバチは花粉を運ぶ益虫でもあるので悩ましいところです。
アブラムシとアリ
蕾に集るアブラムシ。羽根のある大きめの個体がいます。小さいのはその子供達でしょうか。
やや大きめのアリも来ます。アブラムシの甘露が目当てか、アブラムシを捕食に来たか。是非とも捕食をお願いしたい。
ハダニとヨコバイ
まだ5月なのに30度越えという高温が続いたせいか、早々とハダニとヨコバイも現れました。
葉がカスリ模様になったり、まだらのシミが出来ていたり。
コガネムシ
コガネムシは見つけしだい退治します。写真はセマダラコガネ。このコガネムシは芝生の根を食害するのだとか。バラの根や花や葉も食べるんでしょうか?産卵はご遠慮願いたい。
3つに分かれた触覚の先を開閉するしぐさとか、見た目は可愛いんですけどね…。
益虫さんは大歓迎
肉食系の益虫さんは大歓迎。羽虫を捉えるクモ、アブラムシを食べるテントウムシ、ヒラタアブ、いろいろ食べるカマキリ。虫ではないけれど、かべちょろ(ヤモリ)もよく来ます。
益虫の皆さんには頻繁に来ていただき、是非とも捕食に励んで頂きたいものです。
今夏の虫対策は最小限の方法で
鉢の置き場所の都合により、強い液体農薬を散布するのはムリ。資材の収納にも余裕がないので、嵩の張る薬剤の購入は控えめに。しばらくは以下の簡略作戦で乗り切ります。
- 水遣りのついでに「葉裏に散水」
- 虫予防に去年の残りの「根から吸わせる粒状薬剤」を利用
- 発生した虫対策に「物理防除剤」を購入
最小限の手間ですが、初夏の現時点ではこれで十分のようです。
昨年はアースガーデン「スターガード粒剤器具セット150g」を使用。この薬剤の残りを、今年の虫予防に使っています。
物理防除剤は食品成分由来の「ベニカマイルドスプレー420ml」を購入。ハダニやアブラムシ等の小さな虫が発生した時に使います。臭いもないし、ウドンコ病対策にもなるので助かります。
5月~6月の状況
ハバチ類には産卵されてしまいましたが、幼虫による食害はごく僅か。「根から吸わせる薬剤」は引越し直後に撒いたのですが、間に合ったようです。アブラムシも見かけなくなりました。
気になるのは、テントウムシやカマキリも見かけなくなったこと。餌となる虫がいなくなったからなのか、捕食した虫に薬剤が残っていたからなのか、分かりません。
7月~8月の状況
飛んでくる害虫は防ぎようがありません。薬切れのせいか、葉には虫食いが増えてきました。ハダニ被害は去年より少なめ。屋外に置いているため、雨にあたることが多かったからでしょうか。
バラではないけど少し嬉しいことが。カマキリが戻ってきました。脱皮した抜け殻も発見。6月に見た個体かは判りませんが、元気にカメムシを食べていました。羽根も生えて立派な姿に。
薬剤や資材の仕様に変化が
手持ちの「スターガード粒剤」が残り少なくなったのでホームセンターの園芸コーナーへ。レジ脇には今風のボタニカルなデザインの園芸資材が新ブランドとして売られていました。
これまでのスターガード粒剤は販売終了との事。→(2020年5月・追記)散布器はそのままで、新しいパッケージデザインで売られています。
とりあえず新商品を1つ試し買い
新ブランドのスターガード粒剤「BotaNice土にまくだけ虫退治280g」を購入してみました。
爽やかなデザイン、詰め替え洗剤のような簡素な容器。園芸用の収納が少ない私としては、嵩の張らない容器は助かります。使い方も以前のスターガード粒剤と概ね同じで使いやすそう。
容量は280g入り。ウチのバラに使うとすると、1回(1株)あたり1g、280鉢分。16鉢なので約17回分。義母の観葉植物にも使えるので大助かりです。
表面には観葉・多肉植物向けのような文言がありますが、裏面には花卉類や野菜類にも使える表示があります。
室内やベランダ、少量使用に向いた薬剤や資材
この「ボタナイス(BotaNice)」という新しい商品群は、園芸資材3社が得意分野を活かした新ブランド。室内の観葉植物やベランダガーデニングなどを対象としているようです。
- アース製薬:害虫対策の薬剤3種
- ハイポネックス:置くだけカンタン錠剤肥料
- プロトリーフ:虫がよりつきにくいインドアグリーンの土
ウチのような「軒先での鉢植え栽培」の少量使用にも良さそう。個別の商品に関心がある人は、適宜お調べください。
コメント